不動産クラウドファンディングおすすめランキング14選!投資の仕組みと選び方を解説

不動産クラウドファンディングおすすめランキング14選!投資の仕組みと選び方を解説

「不動産クラウドファンディングって本当に得できるの?」

「どの不動産クラウドファンディングサービスがおすすめ?」

資産運用を始めるにあたって、不動産クラウドファンディングに興味を持っている方もいるのではないでしょうか。

不動産クラウドファンディングはオンラインで手軽かつ少額から不動産運用を始められることが魅力です。

不動産クラウドファンディングの仕組みについて表した一覧画像
不動産クラウドファンディングの利点
  1. オンラインで手軽に手続きできる
  2. 少額から投資を始められる
  3. 出資金以外に費用がかからない

高額な融資や膨大な手続きが必要ないため、初心者でもすぐに不動産投資を始められます。

本記事では、おすすめの不動産クラウドファンディングサービスを14社紹介します。

不動産クラウドファンディングを検討している方、仕組みや始め方を知りたい方はぜひ参考にしてください。

この記事がおすすめな人
  • 不動産クラウドファンディングに興味がある人
  • 少額で不動産の資産運用を始めたい人
  • 不動産クラウドファンディングを始めるコツについて知りたい人
目次

不動産クラウドファンディングとは他者と共同出資して不動産投資ができる仕組み

不動産クラウドファンディングとは共同で投資するサービスのこと

不動産クラウドファンディングとは、事業者が投資家を募って資産を集め、共同で不動産投資を始められるサービスを指します。

安定運用を期待できる不動産は数千万単位の元金が必要ですが、不動産クラウドファンディングを活用すれば少額で不動産投資に参入できることから、現在注目されているサービスです。

不動産クラウドファンディングのメリット
  • 少額で不動産投資を始められる
  • 投資や配当金の受け取りがWEBで完結
  • 募集の閲覧や出資はすべて各サービスの運用ページから確認できる

この仕組みは不特法不動産特定共同事業法)をもとに認可を受けて事業展開されています。

不特法(不動産特定共同事業法)

小口投資家に出資を募り、不動産運用を行い収益を出資者に分配する事業を認める法律
(不動産特定共同事業に基づく電子取引業務)

まずは不動産クラウドファンディングの主な仕組みについて、2つのポイントで解説します。

不動産クラウドファンディングの仕組みのポイント
  • 運営会社もクラウドファンディングに出資している
  • 物件の所有権は出資者には存在しない

不動産投資や資産運用に興味がある人は、仕組みから押さえて自分の運用計画に合った方法か検討してみてください。

運営会社もクラウドファンディングに出資している

不動産クラウドファンディングは、不動産投資における出資額をほかの投資家と共同で持つことで、1人あたりの出資額を減らしつつ運用できる手法です。

なお、不動産クラウドファンディングは運営会社も共同出資しており、運営会社も不動産投資により利益を得ていることがサービスの特徴です。

そこで、多くのクラウドファンディングでは優先劣後型を採用しています。

優先劣後型の制度について表したイラスト
優先劣後型

出資においてもしファンドが元割れした場合、運営元が先に損失を被り小口出資者の資産を守る制度

つまり、優先劣後型のファンドやサービスを利用すれば、万が一自分が出資したファンドが元割れしても、一定の資産は守られます

守られる資産の割合は運営元の出資割合の大きさに比例するため、資産運用に不安がある場合は以下のポイントに注目しましょう。

不動産クラウドファンディングで確認するべきポイント
  • 優先劣後型である
  • 運営元の出資割合が大きい

物件の所有権は出資者には存在しない

不動産クラウドファンディングでは、投資による分配金は取得できますが、不動産の所有権が出資者に移るわけではありません。

そのため不動産は取得できませんが、不動産を保有するわけではないからこそ、以下の強みもあります。

不動産クラウドファンディングは不動産の保有が必要ないことについて表した画像
不動産保有がない強み
  • 不動産を購入するコストを抑えられる
  • 不動産登記における手続きや審査が必要ない

不動産を保有する手間や時間が必要なく、すぐに不動産投資で資産運用できることが不動産クラウドファンディングを活用する魅力です。

そのため、不動産クラウドファンディングは以下のように考えている方におすすめです。

不動産クラウドファンディングがおすすめな人
  • 出資金を出した後は放置して手間なく資産運用を始めたい人
  • 不動産投資に興味はあるけれど物件を保有するほどの元金はない人
  • 資産運用に興味はあるものの投資にはあまり詳しくない人

手間なくすぐに不動産投資を始めたいのであれば、ぜひ不動産クラウドファンディングを検討してみてください。

不動産クラウドファンディングのおすすめランキング14社!募金額や運用期間を比較

不動産クラウドファンディングのカオスマップ

不動産クラウドファンディングを始めるならおすすめのサービスを14社紹介します。

当記事では募金額や運用期間、元割れリスクへの対策をふまえて、おすすめの不動産クラウドファンディングを選出しました。

選出基準の理由
  1. 募集金額:金額が大きければ募集口数が多く出資できるチャンスが多い
  2. 運用期間:短期間であれば元割れリスクが少なく、長期間であればハイリターンを期待できる
  3. 元割れリスクへの対策:劣後出資比率が高いなど出資者の資産が守られる対策が取られていれば損失が生じるリスクを抑えられる

以上のポイントを踏まえ、おすすめのサービス14社について表でまとめました。

スクロールできます
サービス名おすすめポイント想定利回りの目安劣後出資の比率目安過去1年の募集回数※1累計調達金額※1募集方法物件種別決算書の有無最低出資金額途中解約募集口数の目安※2
COZUCHI
公式サイト
都心の一等地のファンドを豊富に扱っている4.0〜9.0%7.0〜37.5%20〜25件635億円先着
抽選
居住用
商業用
事業用
開示1万円62,500口
T’s Funding
公式サイト
最低10万円から不動産に小口投資できる4.5〜10.0%33.0〜90.0%14件4億600万円先着
抽選
居住用開示10万円やむを得ない事由がある場合のみ可非公開
みんなで大家さん
公式サイト
2ヶ月に1回賃貸収入による配当を受けられる6.0〜7.0%20.0%5件2,000億円先着居住用
商業用
事業用
開示100万円15,000口
TECROWD
公式サイト
4〜30ヶ月と運用期間の選択肢が豊富9.7%5.0〜20.0%17件211億円先着
抽選
居住用
商業用
事業用
開示10万円不可4,100口
不動産BANK
公式サイト
1口1万円から不動産投資を始められる6.0%10.0%13件5億円先着
抽選
居住用非公開1万円原則不可上限なし
CREAL
公式サイト
マスターリース契約で元割れリスクを抑えて運用できる4.0〜5.0%非公開27件462億円先着居住用
商業用
事業用
開示1万円不可63,500口
利回り不動産
公式サイト
高配当の大型ファンドを豊富に取り扱っている5.0〜7.5%10.0〜62.0%16件3億8,000円先着
抽選
居住用非公開1万円不可11,800口
TSON FUNDING
公式サイト
平均利回り6.0%を想定してファンドを組成5.0〜7.0%10.0%45件87億円先着
抽選
居住用開示10万円やむを得ない事由がある場合のみ可900口
property+
公式サイト
分譲住宅に1口1万円から出資できる3.0〜3.5%4.0〜10.0%1件15億円先着居住用開示1万円不可8,800口
RIMPLE
公式サイト
上場企業が運営し劣後出資比率30%前後で組成2.5〜3.0%30.0%22件50億円先着居住用開示1万円やむを得ない事由がある場合のみ可7,800口
GOLD CROWD
公式サイト
介護事業関連のファンドを豊富に取り扱っている6.5%10.0〜30.0%9件6億円先着
抽選
居住用
事業用
一部開示1万円上限なし
VERFUND
公式サイト
3ヶ月からの短期投資で不動産運用を始められる5.5〜12.0%30.0%5件1億円抽選居住用一部開示10万円不可上限なし
トモタク
公式サイト
不動産売買や仲介をすべて自社内で運営6.2〜8.0%10.0%38件非公開先着
抽選
居住用
事業用
開示10万円やむを得ない事由がある場合のみ可700口
ちょこっと不動産
公式サイト
都内の居住用物件の短期運用ファンドが豊富3.9%30.0〜60.0%10件367億円先着居住用
商業用
非公開1万円やむを得ない事由がある場合のみ可2,900口
※1 2023年3月〜2024年2月の募集回数
※2 直近10件の募集口数の目安

以下からは、おすすめの不動産クラウドファンディングについて、それぞれ解説していきます。

COZUCHIは都心一等地のファンドが多く利回りに魅力がある

おすすめポイント
  • 都心一等地のファンドを数多く扱っている
  • 短期〜中長期まで運用期間が豊富
  • 必要なときにファンドを途中解約できる

COZUCHIは都心一等地の物件運用に関するファンドを数多く取り扱っています。

不動産は住宅のほかオフィスや商業施設など多彩で、収益力と安定性に優れたものを豊富に組成しています。

運用期間はファンドにより3ヶ月〜10年と非常に幅広く、自分の運用計画に沿ったものを見つけやすい点が特徴です。

平均して月々2件ほどのファンドを公開しており、出資のチャンスが多いことも魅力です。

ファンドは手数料はかかりますが途中解約できるため、長期運用を検討している方もぜひチェックしてみましょう。

COZUCHIのHPをスマホで写した画像
運営元LAETOLI株式会社
想定利回りの目安4.0〜9.0%
劣後出資の比率目安7.0〜37.5%
過去1年の募集回数※120〜25件
累計調達金額※1635億円
募集方法先着、抽選
物件種別居住用、商業用、事業用
決算書の有無開示
最低出資金額1万円
途中解約
募集口数の目安※262,500口
※1 2023年3月〜2024年2月の募集回数
※2 直近10件の募集口数の目安

T’s Fundingは高い劣後出資のファンドに投資できる

おすすめポイント
  • 最低10万円から不動産に小口投資できる
  • グループで不動産運営から建設管理まで対応
  • 優先劣後出資で元割れリスクを防いでいる

T’s Fundingは10万円から不動産に小口投資できるサービスです。

運営元は不動産売買や居住物件の開発分譲などをまとめて請け負うタマキホームで、グループ運営で不動産の企画管理からクラウドファンディングまで一手で行っています。

これにより仲介会社や営業にかかるコストを抑え、高い還元率で配当金を分配していることが強みです。

33〜90%の比率での優先劣後出資により元割れリスクも抑えられているため、安定運用を計画している方もぜひ検討してみてください。

T’s FUNDINGのHPをスマホで写した画像
運営元タマキホーム株式会社
想定利回りの目安4.5〜10.0%
劣後出資の比率目安33.0〜90.0%
過去1年の募集回数※114回
累計調達金額※14億600万円
募集方法先着、抽選
物件種別居住用
決算書の有無開示
最低出資金額10万円
途中解約やむを得ない事由がある場合のみ可
募集口数の目安※2非公開
※1 2023年3月〜2024年2月の募集回数
※2 直近10件の募集口数の目安

みんなで大家さんは2ヶ月に1回賃貸収入の分配金を受け取れる

おすすめポイント
  • 2ヶ月に1回賃貸収入による配当を受けられる
  • 3〜5年を目安に短中期的に不動産運用できる
  • 営業者に譲渡すれば簡単に現金化できる

みんなで大家さんは2ヶ月に1回ペースで賃貸収入の配当金を分配しており、こまめに運用益を得られます。

想定利回りは6.0%以上、3〜5年と短中期で不動産運用できるため「利益をすぐに受け取りたい」と考えている方におすすめです。

運用する不動産は営業者に譲渡すれば簡単に現金化できるため、売却の手間がかかりません。

ただし、基本的には1口100万円から出資する必要があるため、まとまった資金で不動産運用を始めたい場合に役立つでしょう。

みんなで大家さんのHPをスマホで写した画像
運営元都市綜研インベストファンド株式会社
想定利回りの目安6.0〜7.0%
劣後出資の比率目安20.0%
過去1年の募集回数※15件
累計調達金額※12,000億円
募集方法先着
物件種別居住用、商業用、事業用
決算書の有無開示
最低出資金額100万円
途中解約
募集口数の目安※215,000口
※1 2023年3月〜2024年2月の募集回数
※2 直近10件の募集口数の目安

TECROWDは4〜30ヶ月以上と豊富な運用期間のファンドを展開

おすすめポイント
  • 4〜30ヶ月以上と運用期間が豊富
  • 海外の不動産を運用できるファンドもある
  • マスターリースで空室リスクを抑えている

TECROWDは4〜30ヶ月以上とファンドごとの運用期間が幅広く、さまざまな運用計画に合わせて運用できます。

運用できる不動産は海外物件が多く、先進国から途上国までさまざまな国の不動産に出資できることが魅力です。

想定利回りは平均9.7%と高配当を期待できるため、短期で高配当な運用を目指せます。

なお、居住向け物件はマスターリース契約を採用し、空室リスクが抑えられています。

安定した家賃収入を期待でき、海外物件を運用したい人におすすめしたいサービスです。

TECROWDのHPをスマホで写した画像
運営元TECRA株式会社
想定利回りの目安9.7%
劣後出資の比率目安5.0〜20.0%
過去1年の募集回数※117件
累計調達金額※1211億円
募集方法先着、抽選
物件種別居住用、商業用、事業用
決算書の有無開示
最低出資金額10万円
途中解約不可
募集口数の目安※24,100口
※1 2023年3月〜2024年2月の募集回数
※2 直近10件の募集口数の目安

不動産BANKは1口1万円から不動産投資を始められる

おすすめポイント
  • 1口1万円から不動産投資を始められる
  • 中古アパートを数多く販売する事業者が運営
  • ファンドの募集案内をLINEで受け取れる

不動産BANKは1口1万円から不動産投資を始められる不動産クラウドファンディングサービスです。

サービスは居住向けの中古アパートを数多く管理販売する事業者が運営しています。

そのため、実際に運用できるファンドも安定性を見込める関東都市圏の中古アパートが中心です。

不動産の選定から運用売却まですべて運営元が担当しているため、開示されている情報が豊富です。

ファンドの情報や募集案内はLINEでも受け取れるため、運用計画を手軽かつ綿密に検討したい人はぜひチェックしましょう。

不動産BANKのHPをスマホで写した画像
運営元株式会社ファミリーコーポレーション
想定利回りの目安6.0%
劣後出資の比率目安10.0%
過去1年の募集回数※113件
累計調達金額※15億円
募集方法先着、抽選
物件種別居住用
決算書の有無非公開
最低出資金額1万円
途中解約原則不可
募集口数の目安※2上限なし
※1 2023年3月〜2024年2月の募集回数
※2 直近10件の募集口数の目安

CREALは賃料保証を導入し元割れリスクを抑えている

おすすめポイント
  • マスターリース契約で元割れリスクを抑えている
  • 年間25件を超えるファンドを募集している
  • 東証グロース市場上場企業が運営している

CREALはマスターリース契約を採用し、空室による元割れリスクを抑えています。

マスターリース契約

不動産を賃貸する場合に、建物を一括して賃貸し、その賃借人が実際の賃借人にさらに転貸する方法がある。
マスターリースは、この場合の一括の賃貸借をいう。

三菱UFJ不動産販売|マスターリースとは

ファンドは年間25件を超えており募集回数が多いため、出資のチャンスが多いことも魅力のサービスです。

なお運営元であるクリアル株式会社は東証グロース市場上場企業が運営しており、決算書はすべて開示しています。

そのため運営の安定性や透明性も魅力で、サービスそのものの安定性も重視するなら、CREALがおすすめです。

CREALのHPをスマホで写した画像
運営元クリアル株式会社
想定利回りの目安4.0〜5.0%
劣後出資の比率目安非公開
過去1年の募集回数※127件
累計調達金額※1462億円
募集方法先着
物件種別居住用、商業用、事業用
決算書の有無開示
最低出資金額1万円
途中解約不可
募集口数の目安※263,500口
※1 2023年3月〜2024年2月の募集回数
※2 直近10件の募集口数の目安

利回り不動産は大型ファンドを多数取り扱っている

おすすめポイント
  • 高配当の大型ファンドの取り扱いが豊富
  • 不動産開発事業者が運営し綿密な情報開示に対応
  • ワイズコインを原資にクラウドファンディングできる

利回り不動産は高配当の大型ファンドを多数取り扱っていることが大きな強みです。

想定利回りが高いファンドはそれだけ収益を見込めるため、出資希望者が多く出資倍率が高くなりがちです。

しかし、利回り不動産の大型ファンドは募集額1億円以上など、募集金額や口数自体も多い傾向にあります。

そのため高配当なファンドに出資できるチャンスが多いサービスです。

不動産開発事業者が運営元のため開示される情報量が多いほか、コインサービス「ワイズコイン」を活用した出資など独自のサービスも多く、大型ファンドの出資を検討している方はぜひチェックしてみてください。

利回り不動産のHPをスマホで写した画像
運営元株式会社ワイズホールディングス
想定利回りの目安5.0〜7.5%
劣後出資の比率目安10.0〜62.0%
過去1年の募集回数※116件
累計調達金額※13億8,000円
募集方法先着、抽選
物件種別居住用
決算書の有無非公開
最低出資金額1万円
途中解約不可
募集口数の目安※211,800口
※1 2023年3月〜2024年2月の募集回数
※2 直近10件の募集口数の目安

TSON FUNDINGは平均利回り6%を想定してファンドを組成している

おすすめポイント
  • 平均利回り6.0%を想定したファンドを組成
  • 年間40件以上のファンドを募集している
  • 短期〜中長期まで運用期間が幅広い

TSON FUNDINGは平均利回り6.0%を想定した高配当なファンドを組成しています。

高配当な銘柄を年間40件以上募集しているため、高配当なファンドへの出資チャンスが多いサービスです。

運用期間はファンドにより異なり、数ヶ月ほどの短期ファンドから中長期的に運用できるファンドもあります。

運用したい期間をふまえて、高配当なファンドに出資できることがTSON FUNDINGの魅力です。

TSONFUNDINGのHPをスマホで写した画像
運営元株式会社TSON
想定利回りの目安5.0〜7.0%
劣後出資の比率目安10.0%
過去1年の募集回数※145回
累計調達金額※187億円
募集方法先着、抽選
物件種別居住用
決算書の有無開示
最低出資金額10万円
途中解約やむを得ない事由がある場合のみ可
募集口数の目安※2900口
※1 2023年3月〜2024年2月の募集回数
※2 直近10件の募集口数の目安

property+は分譲住宅大手が手がける少額投資向けのクラウドファンディング

おすすめポイント
  • 分譲住宅の運用に少額から出資できる
  • 信託銀行を介して出資金を管理している
  • スマホのみで手軽に不動産に出資できる

property+は分譲住宅大手の株式会社リビングコーポレーションが手がけています。

1口1万円から分譲住宅の運用に出資でき、利回り3.0%〜で安定運用を目指せるでしょう。

出資金は信託銀行を介して管理しており、万が一倒産しても未投資分の出資金が守られる可能性が高いことが魅力です。

出資サイトはスマホからのアクセスも想定して設計されており、スマホ1つで簡単に申し込みできます。

そのため、property+はスマホから手軽に不動産運用したい方にもおすすめのサービスです。

property+のHPをスマホで写した画像
運営元株式会社リビングコーポレーション
想定利回りの目安3.0〜3.5%
劣後出資の比率目安4.0〜10.0%
過去1年の募集回数※11件
累計調達金額※115億円
募集方法先着
物件種別居住用
決算書の有無開示
最低出資金額1万円
途中解約不可
募集口数の目安※28,800口
※1 2023年3月〜2024年2月の募集回数
※2 直近10件の募集口数の目安

RIMPLEは上場企業がリスクを抑えたファンドを提供している

おすすめポイント
  • 東証プライム上場企業グループが運営
  • 劣後出資割合30%前後のファンドを提供
  • 居住向けマンションに安定投資できる

RIMPLEは東証プライム上場企業グループのプロパティエージェント株式会社が運営しています。

想定利回りは2.5%〜ですが、劣後出資比率は30.0%前後と高めに設定されているため、元割れリスクに対策しながら運用できます。

特に都内の居住向けマンションやアパートを中心に組成しており、空室リスクが少なく安定した運用を目指せるでしょう。

なお申し込みはすべて抽選で行われており、アクセス集中により先着申し込みに遅れてしまうといった心配はありません。

WEB申し込みに苦手意識がある方にも等しく当選のチャンスがあることも、魅力のサービスです。

RIMPLEのHPをスマホで写した画像
運営元プロパティエージェント株式会社
想定利回りの目安2.5〜3.0%
劣後出資の比率目安30.0%
過去1年の募集回数※122件
累計調達金額※150億円
募集方法先着
物件種別居住用
決算書の有無開示
最低出資金額1万円
途中解約やむを得ない事由がある場合のみ可
募集口数の目安※27,800口
※1 2023年3月〜2024年2月の募集回数
※2 直近10件の募集口数の目安

GOLD CROWDは介護事業に関するファンドで社会貢献もできる

おすすめポイント
  • 介護事業に関連するファンドを取り扱っている
  • 出資後に再投資するかを選択できる
  • 1口1万円から少額投資を始められる

GOLD CROWDは特に介護事業物件を組成したファンドを豊富に扱っています。

出資することが介護事業を支えることにもつながるため、社会貢献しながら資産運用できることも魅力のサービスです。

一度出資すれば出資後に再投資できるチャンスもあり、なかには10年以上にわたって継続運用を目指せるファンドもあります。

1口1万円から、少額で不動産運用できるため介護事業物件の運用を計画している方におすすめです。

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運営元ゴールドトラスト株式会社
想定利回りの目安6.5%
劣後出資の比率目安10.0〜30.0%
過去1年の募集回数※19件
累計調達金額※16億円
募集方法先着、抽選
物件種別居住用、事業用
決算書の有無一部開示
最低出資金額1万円
途中解約
募集口数の目安※2上限なし
※1 2023年3月〜2024年2月の募集回数
※2 直近10件の募集口数の目安

VERFUNDは3ヶ月程度の短期投資ファンドを中心に取り扱っている

おすすめポイント
  • 3ヶ月ほどの短期投資から不動産運用できる
  • 確定申告や運用管理のサポートにも対応
  • スマホのみで不動産運用を始められる

VERFUNDは運用期間が3ヶ月からと短期運用向けのファンドを中心に扱っており、短期的に運用益を受け取れます。

なかには想定利回り12%におよぶ銘柄もあるなど、短期運用・高配当を目指せることが魅力のサービスです。

運用にあたってサービスには税理士やFPが在籍し、出資者の確定申告や運用相談に対応しているなど、投資初心者に役立つサポートも豊富です。

スマホ1つで不動産運用を始められるため、初心者も挑戦しやすいサービスだといえます。

VERFUNDのHPをスマホで写した画像
運営元株式会社ベルテックス
想定利回りの目安5.5〜12.0%
劣後出資の比率目安30.0%
過去1年の募集回数※15回
累計調達金額※11億円
募集方法抽選
物件種別居住用
決算書の有無一部開示
最低出資金額10万円
途中解約不可
募集口数の目安※2上限なし
※1 2023年3月〜2024年2月の募集回数
※2 直近10件の募集口数の目安

トモタクは不動産売買や仲介を行う企業が運営している

おすすめポイント
  • 不動産売買や仲介も自社内で運営
  • 年間35件を超えるファンドを取り扱っている
  • 国内観光地や住宅エリアのファンドが豊富

トモタクは不動産売買や仲介業を営む株式会社イーダブルジーが運営する不動産クラウドファンディングです。

年間35件を超えるファンドの募集を行っており、住宅やオフィスを中心に小規模な物件の組成を行っています。

扱う物件は国内観光地や住宅エリアが中心で、ファンドごとに施設の概要やプロジェクトの概要が不動産の専門家でなくてもわかるよう解説されています。

そのため、観光地のリゾートホテルプロジェクトなど、支援したい物件かどうかもふまえて出資を検討できることも特徴です。

トモタクのHPをスマホで写した画像
運営元株式会社イーダブルジー
想定利回りの目安6.2〜8.0%
劣後出資の比率目安10.0%
過去1年の募集回数※138件
累計調達金額※1非公開
募集方法先着、抽選
物件種別居住用、事業用
決算書の有無開示
最低出資金額10万円
途中解約やむを得ない事由がある場合のみ可
募集口数の目安※2700口
※1 2023年3月〜2024年2月の募集回数
※2 直近10件の募集口数の目安

ちょこっと不動産は都内居住用物件の短期運用にも特化している

おすすめポイント
  • 都内の居住用物件の短期向けファンドが豊富
  • 劣後出資比率30%以上のファンドが中心
  • マスターリース契約を締結して不動産を運用

ちょこっと不動産は都内の居住用物件を中心に短期運用できるサービスです。

劣後出資比率30%以上のファンドが中心で、出資者の資産を守る仕組みが取られているため、元割れリスクを抑えた運用を目指せるでしょう。

また、マスターリース契約を締結して物件を運用しているため、空室ができるリスクも抑えられており、安定した賃貸収入による運用益を見込めます。

想定利回りは3.9%前後ですが、元割れリスクが少なく安定して配当金を受け取れるファンドに出資したい方におすすめです。

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運営元株式会社良栄
想定利回りの目安3.9%
劣後出資の比率目安30.0〜60.0%
過去1年の募集回数※110件
累計調達金額※1367億円
募集方法先着
物件種別居住用、商業用
決算書の有無非公開
最低出資金額1万円
途中解約やむを得ない事由がある場合のみ可
募集口数の目安※22,900口
※1 2023年3月〜2024年2月の募集回数
※2 直近10件の募集口数の目安

不動産クラウドファンディングの選び方は利回りや運用性を重視することが重要

不動産クラウドファンディングの選び方に関するリスト

不動産クラウドファンディングは、利回りや運用の自由度をもとに選びましょう。

不動産クラウドファンディングの選び方
  • 安定性があり元割れリスクに対応できているクラウドファンディングを選ぶ
  • 高配当を期待できるファンドを取り扱っているクラウドファンディングを選ぶ
  • 募集口数や投資できる銘柄数が多い不動産クラウドファンディングを選ぶ
  • 自分が運用したい期間で運用できるクラウドファンディングを選ぶ

資産運用である以上、元割れリスクが少ないことや高配当を狙えることは検討したいポイントです。

投資家からの注目度が高いからこそ、より多くの投資家が運用できることや運用期間の選択肢が多いものなど自由度の高さにも注目しましょう。

不動産クラウドファンディングサービスを選ぶなら知っておきたい4つの選び方について、詳しく解説します。

安定性があり元割れリスクに対応できているクラウドファンディングを選ぶ

不動産クラウドファンディングは、運用における安定性を見込めるファンドを多数保有しているほか、元割れリスクを抑えられるサービスを選びましょう。

そのうえで注目したいポイントは以下の3つです。

安定性のあるファンドを選ぶポイント
  • サービス運営元の不動産事業の規模や経営状態
  • 優先劣後構造を採用しているかどうか
  • 取り扱うファンドの劣後出資割合の高さ

安定した経営状態の事業者が運営しているか、株価や市場動向をもとに経営状況を検討することは大切です。

合わせて注目したいことが、優先劣後構造を採用しているか、劣後出資割合はどれくらい高いかです。

優先劣後構造を採用していれば、万が一元割れが起きても投資家の出資金が守られます。

劣後出資割合から見る安全性
  • 劣後出資割合が大きければ大きいほど、投資家の出資金が担保される割合が大きい
  • 30%以上を目安に劣後出資割合の大きさを検討する

投資のリスクを可能な限り防ぐためにも、サービスの経営状態に問題がないこと、劣後出資割合が大きいファンドが豊富なサービスを選びましょう。

高配当を期待できるファンドを取り扱っているクラウドファンディングを選ぶ

不動産クラウドファンディングは資産運用を目的に選ぶからこそ、高配当を期待できるファンドを豊富に取り扱うサービスに注目することも大切です。

高配当なファンドかどうかを検討するポイントとして、以下が挙げられます。

高配当ファンドの探し方
  • 想定利回り4.0%以上のファンドであるか
  • 人気エリアの物件など需要を見込める物件であるか

サービスで取り扱っている多くのファンドが想定利回り4.0%を超えていれば、高配当を見込めるでしょう。

また、各サービスが提示する想定利回りだけでなく、物件そのもののステータスにも注目です。

特に居住向けの物件は、エリアによって以下のメリットとデメリットが存在します。

エリアメリットデメリット
都市部部屋が埋まりやすく安定した配当金を期待できる地価や物件そのものが高額で利回りが低い物件が多い
地方地価や物件価格が安く利回りが高い物件が多い過疎化が進み空室が多ければ元割れのリスクがある

それぞれに特徴があるため、物件の特徴や運用計画をもとに、自分が運用したいと思えるファンドを多く扱うサービスを選んでください。

募集口数や投資できる銘柄数が多い不動産クラウドファンディングを選ぶ

不動産クラウドファンディングは、募集口数や投資できるファンドの数が多いことにも注目しましょう。

POINT
  • 取り扱う募集口数やファンドの数が豊富である
  • 不動産の業態や立地の種類が豊富である

不動産クラウドファンディングは投資方法の1つです。

しかし、募集金額や1口あたりの出資金額に決まりがあるからこそ、人気のあるファンドは多くの出資希望者が集まり先着や抽選で出資できる人が決まる場合もあります。

そのため、取り扱う募集口数やファンドの数が豊富で、より多くの出資者に投資のチャンスがあるサービスを選ぶことは大切です。

合わせて物件の業態や立地が多彩であれば、自分が運用したいファンドを見つけやすいだけでなく、社会情勢に合わせて高配当を見込めるファンドに申し込めるほか、分配投資も目指せます。

ファンドの数や種類を豊富に取り扱うサービスを選んで、不動産クラウドファンディングを計画しましょう。

自分が運用したい期間で運用できるクラウドファンディングを選ぶ

不動産クラウドファンディングは、ファンドにより運用期間があらかじめ定められているため、自分が運用したい期間に合っているか注目しましょう。

運用期間の長さ
  • 短期ファンド:3ヶ月〜1年
  • 長期ファンド:2〜10年

不動産運用は3ヶ月と短期的なものから、10年にわたって運用できるものもあり、自分の運用計画に合ったものを選ぶ必要があります。

短期運用と長期運用の特徴はそれぞれ以下の通りです。

運用期間の長さごとの特徴
  • 短期運用:利回りは小さいもののすぐに配当を受けられ景気の影響を受けづらい
  • 長期運用:利益を得られるまで時間がかかるものの高配当や安定性を見込める

どちらの運用計画の方が合っているかは、目的により異なります。

不動産クラウドファンディングを始める際は、自分が運用したい期間で運用できるファンドが豊富なサービスを選びましょう。

不動産クラウドファンディングのメリットは元割れリスクを抑えられること

不動産クラウドファンディングのメリットをまとめた画像

不動産クラウドファンディングは元割れリスクを抑えられるなど、複数のメリットがあります。

不動産クラウドファンディングのメリット
  • 外的要因を受けづらく元割れリスクが少ない運用を目指せる
  • 不動産の出資金以外にかかる費用は基本的にない
  • 不動産投資の手続きや管理の手間を抑えて投資できる

不動産クラウドファンディングは物件を保有するための資金を集め、賃貸収入などで配当金を支払う仕組みです。

そのため国外情勢などの外的な影響を受けづらいことに強みを持ちます。

不動産の出資金以外に費用がかからないほか、不動産を保有し運用する手続きや手間を省いて不動産運用できるため、誰でも不動産投資による利益が期待できます。

不動産クラウドファンディングを始めるメリットについて、詳しく解説していきます。

外的要因を受けづらく元割れリスクが少ない運用を目指せる

不動産クラウドファンディングは、海外情勢など外的要因によって利益の影響を受けづらいことが大きなメリットです。

不動産クラウドファンディング株式投資
物件の賃料収入が原資のため物件の利用状況で収益が変動する

社会情勢の変化などで著しく収益が下がるリスクが少ない
業界の動向や社会情勢により株価が変動する

予期せぬ情勢変化や不祥事などにより大きく値下がりする場合もある

物件の不動産価値が高く常に多くの部屋が埋まるファンドであれば、社会情勢が変わっても大きな損失に直結するリスクは少ないといえます。

さまざまなケースによる投資の損失を防ぐ手立てが取られているため、資産運用で損失することに不安を感じている方は、不動産クラウドファンディングがおすすめです。

不動産の出資金以外にかかる費用は基本的にない

不動産クラウドファンディングでは、不動産の出資金以外にかかる費用は基本的にありません。

不動産を活用した投資方法には、クラウドファンディングのほかに不動産投資も挙げられます。

不動産投資

不動産投資とは、ワンルームマンションやアパート、オフィスビルなどを投資家が直接的に購入して収益を得ることをいいます。

みずほ不動産販売|不動産投資とは

不動産投資では不動産の運用による賃料収入のすべてを自分が得られますが、不動産保有にかかる管理費や固定資産税も支払わなければいけません。

しかし、不動産クラウドファンディングであれば物件を保有しないため、管理費用や手間は運営元に任せられます。

出資者は不動産を保有し運営元が運用するための資金を出すのみのため、ファンドにより定められた出資金以外にかかる費用はありません。

そのため、出資金を支払うこと以外に出費が必要ない場合がほとんどなことも、不動産クラウドファンディングの魅力です。

不動産投資の手続きや管理の手間を抑えて投資できる

不動産クラウドファンディングのメリットとして、不動産を保有し運用する手続きや管理の手間を抑えられることも挙げられます。

不動産クラウドファンディング不動産投資
登記手続きなど不動産の購入手続きや審査が必要ない

物件管理や居住者の対応をサービス運営に任せられる
不動産を所有するため登記手続きなどの手続きが必要

物件を貸し出すための手間や管理費を捻出する必要がある

不動産クラウドファンディングなら、不動産そのものを管理する手間や課題を考える必要がないため、出資するだけで賃料収入による配当金を受け取れます。

「資産運用に手間や時間はかけられないけれど運用はしたい」と考えている方は、ぜひ不動産クラウドファンディングを検討してみてください。

不動産クラウドファンディングのデメリットは元本が必ず保証されてはいないこと

不動産クラウドファンディングのデメリットをまとめた画像

不動産クラウドファンディングは投資である以上、利益や運用方法におけるデメリットも存在します。

不動産クラウドファンディングのデメリット
  • 元本が確実に保証されているわけではない
  • 人気のファンドは競争率が高く抽選が必要な場合がある
  • レバレッジ運用ができない

不動産クラウドファンディングは元本割れのリスクが抑えられていますが、元本が確実に保証されるわけではありません。

選ぶファンドや利用方法によっては抽選が必要で、出資したくてもできない恐れがあるため、臨機応変に運用計画を立てたうえで活用しましょう。

以下からは、不動産クラウドファンディングのデメリットについて解説します。

元本が確実に保証されているわけではない

不動産クラウドファンディングは投資方法の1つである以上元本割れのリスクがあり、選んだサービスやファンドによっては損失が生まれる場合があります。

元本割れが起きる場合
  • ファンディングサービスが破産したり倒産した場合
  • 出資した不動産の価値が大幅に下落した場合

利用したサービスが破産や倒産をすると、出資金が返還されない恐れがあるため、経営の安定性に注目してサービスを選ぶ必要があります。

また、多くの不動産クラウドファンディングサービスは優先劣後構造が採用されていますが、その割合はファンドにより決まっています。

特に劣後出資の割合が低く元金保証分が少ないファンドは、劣後出資で賄えないほどの損失が出た場合に元本割れする恐れがあるため注意が必要です。

不動産クラウドファンディングは外的要因からの影響を受けづらいですが、損失が出る可能性がゼロではない点は必ず把握したうえで出資しましょう。

人気のファンドは競争率が高く抽選が必要な場合がある

人気のファンドは競争率が高く、先着または抽選で出資枠が埋まります。

特に安定性や高い利回りを期待できるファンドが発表された場合、出資枠は争奪戦となり、出資したくてもできない場合もあります。

そのため、不動産クラウドファンディングでは特定のファンドにこだわらず、広い候補から出資計画を検討してください。

抽選に不安がある人は、一定条件により抽選当選率が上がるプログラムを実施しているサービスを選ぶことがおすすめです。

COZUCHIではポイントを消費して当選確率を上げられるチャレンジプログラムを実施しています。

COZUCHIのチャレンジプログラム

1つのファンドへの出資に落選すると1ポイントが付与され、以降のファンドに抽選応募する際にポイントを消費すれば、ポイント数に応じて当選確率が上がる

不動産クラウドファンディングを始める際は、出資申し込みの制限のほか、当選確率を上げられるサービスにも注目してみましょう。

レバレッジ運用ができない

不動産クラウドファンディングはレバレッジ運用ができないことも、デメリットの1つです。

レバレッジ

レバレッジとは少額の投資資金で、大きなリターンが期待できる取引です。
倍率が高いほど少ない保証金で大きな金額の取引が可能となります。

SBI証券|レバレッジとは何ですか?

投資の利回りは元金に対する割合で決まるため、同じ利回りであれば元金が大きい方が利益も大きくなります。

うまく運用できれば売却時にローン元金と金利を払い出したとしても、より多くの運用益を見込める可能性があります。

しかし、不動産クラウドファンディングはレバレッジ運用ができません。

レバレッジ運用が認められない理由
  • 原則的に自己資産で出資することがサービスにより定められているため
  • 借入(ローン)を活用せず出資を募って不動産の保有や運用を行うサービスであるため

もちろん投資である以上、不動産クラウドファンディングは万が一の元割れに備えて、余剰資金で始めることも大切です。

不動産クラウドファンディングを始める際は、余剰資金で無理なく出資できる金額から始めて、受け取った配当金などを活用して出資できる金額を増やしていきましょう。

不動産クラウドファンディングは元割れや途中解約時のルールについて確認するよう注意

不動産クラウドファンディングの注意点に関する画像

不動産クラウドファンディングでの資産運用の注意点として、3つ紹介します。

不動産クラウドファンディングの注意点
  • 元割れ時の対応や途中解約のルールを必ず確認しておく
  • 運用する銘柄の候補は広く見て決める
  • 必ず確定申告して利益に対する納税額を確定させる

投資方法の1つである以上、元割れリスクや途中解約や売却時のルールは必ず確認してサービスに登録しましょう。

また人気のファンドは倍率が高く、特定のファンドに固執せず出資を検討することはもちろん、収益をきちんと納税するため確定申告に備えておくことも大切です。

不動産クラウドファンディングで失敗しないためにも、注意点を確認した上で運用計画を立てましょう。

元割れ時の対応や途中解約のルールを必ず確認しておく

不動産クラウドファンディングを始める際は、元割れ時の対応や対策、サービスごとの途中解約のルールを必ず確認してリスクに備えておきましょう。

ファンドの元割れリスクを抑える方法として、以下が挙げられます。

元割れリスクを抑える方法
  • 劣後出資比率が大きいファンドを積極的に選ぶ
  • 安定した収益を目指せる需要の高いファンドを選ぶ
  • マスターリース契約など賃料保証がされているファンドを選ぶ

劣後出資比率や物件の需要に注目するほか、マスターリース契約など賃料保証の有無に注目することもおすすめです。

マスターリース契約とは

サブリース会社が不動産の所有者から物件(部屋)を一括で借り上げて転貸することで、空室ができるリスクを減らし安定した賃貸収入を期待できる方法

不動産は安定した配当を期待できますが、運用リスクはもちろんあるからこそ、元割れリスクの少ないサービスやファンドを選びましょう。

また不動産クラウドファンディングは基本的に中途解約できず、ファンドにより決められた運用期間を目安に出資を続けなければいけません。

ただし、なかには営業者を介して売却し、出資金を返還してもらえるサービスもあります。

中途解約には手数料がかかる場合もあるため、中途解約ができるか、解約に手数料はかかるのかもあらかじめ確認したうえでサービスを選んでください。

POINT
  • 元割れリスクが少ないファンドを選んで出資金を守る
  • 中途解約のルールを確認のうえ運用計画を立てる

運用する銘柄の候補は広く見て決める

運用したいファンドは広く見て検討することも大切です。

不動産クラウドファンディングは出資金の募集額が決まっており、募集額を達成すれば出資は締め切られます。

特に高配当や安定運用を見込めるファンドは人気があり、出資したくても抽選に外れたり、すぐに出資が締め切られてしまう場合も考えられます。

そのため、運用するファンドや利用サービスは1つにこだわらず、広く候補を見て柔軟に運用計画を立てることが大切です。

不動産クラウドファンディングを始める際は、複数のサービスを活用して出資を申し込めるファンドの候補を増やしてください。

POINT
  • ファンドや不動産は特定の条件にこだわらず広く検討する
  • 複数のサービスに登録して申し込めるファンドの候補を増やす

必ず確定申告して利益に対する納税額を確定させる

不動産クラウドファンディングで受け取った配当金は課税対象であり、1年に1回確定申告をして決まった納税額を支払わなければいけません。

配当による所得を隠して運用すると、税務署にばれた際追徴課税が発生する恐れがあります。

追徴課税とは

無申告または過少申告した所得額や期間に応じて、税金が加算して徴収されること

自分の資産が減ることにもつながりかねないため、必ず確定申告してより多くの資産を安全に残しましょう。

なお、不動産クラウドファンディングは現在税制上の優遇措置はありません※2024年4月現在

不動産クラウドファンディングは不動産を保有するわけではないため、控除の対象外です。

ただし、不動産クラウドファンディングは手間なく不動産を運用し配当金を受けられる利点があるため、税金面も検討した上で自分に合った運用計画を立てましょう。

POINT
  • 必ず配当金を確定申告して収益に合わせた税額を納める
  • 出資可能額や手続きの手間をふまえて資産運用計画を立てる

不動産クラウドファンディングに関するよくある質問

不動産クラウドファンディングに関するよくある質問をまとめた画像

不動産クラウドファンディングにおけるよくある質問として6つを紹介します。

よくある質問
  • 不動産クラウドファンディングは誰にでもおすすめできる投資方法ですか?
  • 不動産クラウドファンディングは儲からないって本当ですか?
  • 不動産クラウドファンディングと不動産投資の違いを教えてください
  • 不動産クラウドファンディングの任意組合と匿名組合の違いは?
  • 現物不動産投資やREITとの違いには何がありますか?
  • 不動産クラウドファンディングの始め方を教えてください

不動産クラウドファンディングは少額で不動産運用に参入できるため、投資初心者でも挑戦しやすい投資方法です。

以下からは、不動産クラウドファンディングに関する質問に回答する形で、運用のポイントを詳しく解説します。

不動産クラウドファンディングは誰にでもおすすめできる投資方法ですか?

不動産クラウドファンディングは以下にあてはまる人におすすめです。

不動産クラウドファンディングがおすすめの人
  • 出資金を出した後は放置して手間なく資産運用を始めたい人
  • 不動産投資に興味はあるけれど物件を保有するほどの元金はない人
  • 資産運用に興味はあるものの投資にはあまり詳しくない人

不動産クラウドファンディングは1口1万円から不動産運用に挑戦でき、まとまった資産がなくても始められます。

最初に出資してしまえば、不動産の管理や手続きをすべてサービスに丸投げできるため、初心者でもほったらかしで安定運用を期待できます。

ただし、不動産を保有するわけではないため、節税ができる運用方法ではない点には注意が必要です。

メリットとデメリットの両方をふまえたうえで、不動産クラウドファンディングの活用を検討してみてください。

不動産クラウドファンディングは儲からないって本当ですか?

不動産クラウドファンディングは仕組みをふまえて正しく運用すれば儲かる投資方法です。

それでも「儲からない」といわれている理由は以下のとおりです。

不動産クラウドファンディングが儲からないといわれる理由
  • 仕組みが複雑で配当がもらえる仕組みがわからない方もいるため
  • 投資である以上想定利回りを下回る可能性は存在するため
  • ファンドが少なく運用している人や情報が少ないため

しかし、実際のところ不動産クラウドファンディングは、不動産に共同で出資することで安定した収益を期待できる投資方法です。

もちろん投資である以上リスクが全くないわけではありませんが、不動産クラウドファンディングは利益を見込める運用方法のため、安定やリスクの少なさを求めて運用したい方はぜひ検討してみてください。

不動産クラウドファンディングと不動産投資の違いを教えてください

不動産クラウドファンディング不動産投資
特徴複数人の出資者がサービスに出資し不動産運用を委託できる個人または事業者が物件を保有し賃貸収入などを得る
物件保有の有無なしあり
税制上の優遇なしあり
手数料原則なし仲介手数料などの追加費用が必要
出資額1口1万円から物件の金額すべてを捻出

不動産投資は節税対策になるほか賃貸収入による収益をすべて受け取れる一方で、物件管理の手間も自分で対応しなければいけません。

一方不動産クラウドファンディングであれば、物件を保有する手続きや管理の手間をすべて任せられます。

そのため、手間なく手軽に不動産を運用するなら、不動産クラウドファンディングがおすすめです。

不動産クラウドファンディングの任意組合と匿名組合の違いは?

任意組合と匿名組合の違いは以下のとおりです。

組合の違い
  • 任意組合:物件の所有権があり1口10万円から、10年以上など長期投資向けのファンドが多い
  • 匿名組合:物件の所有権はないものの1口1万円から、短期投資向けのファンドが多い

任意組合は出資者がサービスと契約を交わし出資することで、サービスに不動産の運用を委託する方法です。

対して匿名組合は、サービス事業者と出資者が共同で出資して不動産を運用します。

基本的には長期運用や高額投資なら任意組合型を、短期投資や少額投資なら匿名組合型のファンドに注目すれば、自分の運用計画に合ったものを見つけられるでしょう。

不動産投資信託やREITとの違いには何がありますか?

REIT(不動産投資信託)の特徴
  • 複数の不動産にまとめて投資できる
  • 市場動向により価値が日々変動している
  • 各物件の運用状況は非公開である銘柄が多い

REITとは複数の銘柄(不動産)を運用し、その運用益に基づいて配当金を受け取れるほか、銘柄の価値変動による値上がり益なども期待できます。

複数の不動産を運用できるためリスク分散できますが、各不動産の運用情報までは確認できないため注意が必要です。

対して不動産クラウドファンディングは特定の不動産に出資できるため、運用の透明性と安定性を見込めます。

賃貸収入による安定した配当金を受け取りたいのであれば、不動産クラウドファンディングがおすすめです。

不動産クラウドファンディングの始め方を教えてください

不動産クラウドファンディングを始める手順
  1. サービスサイトにアクセスする
  2. フォームから出資者として登録する
  3. 本人確認や口座開設を済ませる
  4. 募集中の案件を確認して出資を申し込む

登録したいサービスサイトにアクセスしたら、まずは出資者として登録しましょう。

出資者登録は基本的に無料であり、出資するまでお金を支払う必要はありません。

本人確認や審査、口座開設が終わったら実際に興味のあるファンドに申し込みましょう。

POINT

申し込みは抽選または先着で枠が埋まっていくため、複数サービスに登録して出資したいファンドを探す

出資が確定したら、実際にファンドを運用して配当金を受け取ります。

サービスにより登録の流れや申し込み方法は異なりますが、スマホやPCから案内に従って手続きするだけで出資と配当金受取を完結できるサービスがほとんどです。

不動産を少額から運用したい方は、ぜひ不動産クラウドファンディングを活用してみてください。

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