「不動産を売りたいけどどうすればいいのかわからない。」
「不動産売却ってどの部分に気をつければいいのかな?」
不動産売却を考える中で上記のような不安を抱えている人もいるのではないでしょうか。
不動産売却は難しく初心者が売りたいと思ってもすぐに取り組めないところがマイナス材料となっています。
不動産売却を行うなら、複数社の査定額が知れる一括査定がおすすめ
この記事では、不動産売却に必要とされているポイントを解説します。
- 不動産会社を選ぶポイント
- 一括査定ができる不動産会社
- 不動産売却の注意点
- 不動産売却の疑問
不動産売却を検討している人は、まずこの記事を読んで色々なポイントを理解しておきましょう。
不動産会社を選ぶ5つのポイント
不動産売却を行う場合には、不動産会社を選ばなければなりません。
不動産会社を選ぶのは、高く不動産を売るため、そしてスムーズに売却手続きを進めていくために重要です。
これから不動産売却を行う場合には、まず不動産会社を選ぶポイントを押さえておきましょう。
- 不動産売却の実績が豊富にある
- エリアの特徴に詳しい業者
- 不動産査定額が相場範囲内
- 細かい部分までチェックして物件を確認している
- 一括査定を行える業者
不動産会社は実績が重要となっており、あまり経験のない業者よりも経験豊富な業者に依頼するのがおすすめです。
また、エリアの特徴に詳しく、地元の状況を知り尽くしている業者のほうが売却手続きはスムーズに進みやすくなります。
他にも査定額や物件のチェック状況など、信頼できるポイントを多く持っている会社を選ぶのが無難です。
ここからは、不動産会社を選ぶ5つのポイントについて詳しく説明します。
不動産売却の実績が豊富にある
まずは不動産売却の実績が豊富にある業者を選んでください。
不動産売却の実績が少ない業者というのは、売却経験が少ないと判断できることから、依頼しても高く売れない可能性があります。
売却実績が豊富 | 売却実績が少ない |
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売却しやすい状況を作りやすくしている | 売却が成立しない可能性があるため不安 |
売却の実績が足りないというのは、単純に査定をしっかりとれていない、または売却に繋がる宣伝などを行っていない可能性があります。
より安心して売却できる状況を作るためには、売却実績を豊富に持っており、なおかつスムーズな対応をしっかりとってくれる安心できる会社がおすすめです。
特に大手業者を選んでおけば、査定が明らかに安いという状況もありませんし、売却しやすい宣伝なども実施してくれる可能性が高まります。
- ネットによる宣伝が行われやすい
- 地域でも一番の宣伝力を誇る
- 不動産のいいところを細かく伝えられる
大手業者はホームページによる宣伝を行っていることから、ネットを見て物件が欲しいと思ってくれる人を見つけられる可能性が高くなっているのです。
また、地元で頑張っている不動産業者よりも宣伝力が高いことから、地域でも不動産売却をしている情報が伝わりやすく、多くの人が知ってくれるチャンスも多くなります。
大手の業者を選んでおけば、物件のいいところを細かく説明してくれる傾向も強まることから、不動産売却の経験が多く知られている業者を利用するのは一番有効な手段です。
エリアの特徴に詳しい業者
売却するエリアに詳しい業者を選ぶようにするのがおすすめです。
どれだけ大手の業者だったとしても、エリアの特徴を知らないで宣伝しているようでは購入希望者を見つけられない可能性が高くなってしまいます。
エリアにはどのような特徴があるのか、そして住む家にはどのメリットがあるのか、しっかり伝えられる業者を選んだほうがいいのです。
特徴を説明するためには、次の業者を選択しておくのが有効です。
- 地域密着を掲げている不動産業者
- 地域での売却実績が多い業者
- 販売地域に支店を置いている業者
エリアをしっかり知ってもらうためには、地域密着で対応してくれる不動産業者を見つけたほうが無難です。
また、地域での販売実績が多くなっており、不動産売却を多く取り扱っている業者であれば安心して相談できる可能性が高くなります。
大手の場合は販売地域に支店を置いているなど、店舗側が情報をしっかり理解している状態を作っておけるのであれば問題ありません。
エリアの特徴をどれだけ理解して行動してくれるのか、不動産業者側の行動力などを見るために情報を聞き出しておくのが重要です。
不動産査定額が相場範囲内
不動産の査定額が相場の範囲に入っており、明らかに安いような状況を作っていない業者を選んでください。
不動産の査定額が明らかに安いというのは、それだけ不動産を売却する際に損をしていることを意味しています。
不動産査定額が安い | 不動産査定額が相場の範囲内 |
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売却した時に後からもっと高く売れることが判明する | 相場の範囲内なので後から高く売れる情報が出てくる心配が少ない |
業者の中には明らかに安い査定を出しておき、とにかく売却できることを優先する状況も発生しています。
まずは地域の相場範囲内であること、明らかに安い価格を提示されるような状況を作らないことが重要になっていきます。
相場を知る際には次のポイントを押さえておくなどして、価格を自分で知っていることが大切です。
- 一括査定サイトを利用して価格を確認する
- 地域で販売している不動産の価格を知る
不動産業者に相談する前に、一括査定サイトを利用して価格をしっかり確認しておくことが重要になります。
また、近くで販売されている不動産価格を確認して、どれくらいの金額で売りに出されているのかしっかり理解しておくのが重要です。
査定を知らないことには安く売却する恐れがありますので、事前に査定を確認するようにしておくのは大切です。
時間はかかってしまうかもしれませんが、時間をかけてもいい不動産売却に繋げるためにも一括査定ができるサイトを活用して情報を仕入れるようにしてください。
細かい部分までチェックして物件を確認している
細かい部分まで物件をチェックして販売してくれる業者を選ぶのがおすすめです。
大雑把に見ている業者に比べて、細かい部分をプラスに捉えて査定額を増やしてくれる可能性があり、より高く売れる可能性があります。
大雑把に確認している業者 | 細かく確認している業者 |
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細かい部分でプラスとなる情報を知ってくれない | 細かいところのプラスを取り入れて査定を出してくれる |
細かい部分までしっかり見て査定してくれる業者の場合、ちょっとしたプラス材料を価格に転嫁してくれる可能性があることから、高く売れる可能性も高くなっていくのです。
また、細かく見てくれる業者というのは、ちょっとした情報をホームページ等に記載していいところだと紹介してくれることから、物件のイメージがプラスとなる可能性が高くなります。
物件にいいイメージを持ってもらえるようであれば、購入希望者が増える可能性もあるなど、より不動産売却を進めやすくなるのです。
物件を見てもらう際に細かい部分までチェックしてくれて、いい部分をプラスに捉えてくれる業者は仲介する際に適している業者と言えます。
一括査定を行える業者か
最後に一括査定に対応している業者なのか見ておきましょう。
一括査定に対応している業者というのは、不動産売却を行う際に一括査定を依頼できるサイトがあるのですが、サイトに掲載されていれば簡単に依頼を出せるというメリットがあるのです。
一括査定対応 | 一括査定対応不可 |
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一括査定の依頼を出せば価格がわかっていく | 個別に査定を取らなければ価格がわからない |
不動産業者の大手や優れている業者というのは、一括査定できる業者として名前を記載しているケースが多くなっていることから、一括査定が取れるのは非常に重要なポイントです。
一括査定に対応していないのは小さい業者が多くなっていることから、宣伝面で弱くなってしまう可能性があり、早期の不動産売却ができない恐れがあります。
すぐにでも売却したいと考えているのであれば、一括査定に対応している業者を中心に検討し、実際に一括査定を通して売却できるようにできる環境を整えていくのがおすすめです。
ネットを利用して早々に査定が取れる一括査定は手間もかかりませんので、不動産売却の際に誰でも使える時短テクニックと言えます。
不動産売却するなら一括査定がオススメ
不動産売却を依頼するのであれば、一括査定を受けるのがおすすめです。
一括査定を依頼すれば、すぐに不動産へ査定を取れるようになりますし、いい不動産業者とのつながりを持ちやすくなります。
できることなら一括査定を依頼したいところですが、大手の中には個別査定となっているところもありますので、査定方法についてはしっかり確認しておきましょう。
今回おすすめできる業者として紹介していくのは次の4つです。
- SUUMO
- すまいValue
- イエウール
- いえカツLIFE
一括査定に対応している業者が多くなっており、中には不動産業者が500社以上関与しているところもあります。
地域に密着している業者を見つけられる可能性も十分ありますので、地域で強いとされている業者とのつながりを得られれば不動産売却も楽になっていくのです。
一括査定を持っている業者であれば時間もかからずに比較作業も完了することから、価格面での不安を持つ心配もなくなるのがいいところです。
ここからは、査定を取りやすくなっている業者の中でも、おすすめできる業者を4つ紹介していきます。
不動産一括査定サイト | おすすめポイント | 査定依頼社数 | 対応エリア | 依頼可能不動産数 |
SUUMO 詳細はコチラ | 利用満足度91%※ 査定額アップの実績多数 | 10社 | 日本全国 | 600社 |
すまいValue 詳細はコチラ | 大手6社から査定可能! | 6社 | 全国 | 6社 |
イエウール 詳細はコチラ | 大手不動産から 地域密着不動産まで幅が広い | 6社 | 日本全国 | 2,300社 |
いえカツLIFE 詳細はコチラ | 権利上複雑な物件でも 査定依頼可能 | 6社 | 東京・神奈川 ・千葉・埼玉 | 800社 |
SUUMOは知名度が高く信頼できる
- 最短60秒で入力完了
- 地域密着型の不動産業者も対象
- 売却相場を確認できる
SUUMOは売却査定を行える他、仲介業者としても活動している業者です。
最短60秒で必要な情報が入力できる方法を採用しており、短時間で複数の不動産業者から売却査定を得られるようにしているのが特徴です。
大手の不動産業者から、地域に密着している小さな業者からも査定を得られます。
地元に強い不動産会社に依頼できるようにしているのは、地域で根強い活動をしている会社を知ることにより、依頼できる業者の幅を広げられるメリットに繋がります。
売却相場が確認できることで、極端に安い価格を提示している不動産会社を省くことができます。
エリアごとの相場がわかっていくと、自分のエリアで売れる金額の目安も立てられることから、無理な価格での売却に踏み切らない状況も作りやすくなっています。
引用一覧
SUUMO売却査定には大手不動産会社から地元に強い不動産会社まで、幅広い不動産会社が掲載されています。
引用:SUUMO|一括査定のメリット
SUUMO売却査定では、全国のエリアごとの売却価格相場を、マンション・一戸建て・土地ごとに分けてご紹介しています。専有面積、間取り、築年数、駅からの距離といった複数の掛け合わせでエリアごとの売却価格相場を確認することが出来ます。
引用:SUUMO|売却相場の確認
査定方法 | 一括査定 |
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査定依頼社数 | 10社 |
対応エリア | 日本全国 |
依頼可能不動産数 | 600社以上 |
すまいValueは大手6社に査定が取れる
- 大手6社から査定を受け取れる
- 仲介実績の強い業者を選択できる
- 売却まで結びつく可能性が高い
すまいValueは全国の不動産売却に対応して一括査定が取れるようにしており、大手の会社だけに依頼したいと考えている人に向いているサイトです。
大手6社だけが査定の対象となっており、小さい業者には依頼したくないと思っている人に使いやすいサイトなのです。
すまいValueで査定が取れる不動産会社
- 東急リバブル
- 住友不動産販売
- 野村不動産
- 三菱地所
- 小田急不動産
- 三井のリハウス
査定を受けてから売却まで手続きができる状況も作りやすくなっていることから、査定よりも先の手続きも考慮して依頼できるのがいいサイトです。
成約率の高い業者へ依頼できることも含めて、査定を取る以上の手続きまで考慮できる強みを持っているサイトと言えます。
引用一覧
トラブルなく「安心/安全」に取引できた割合95.5 %
引用:すまいValue|安心感
多くの実績から適正な査定額を提案し、確かな交渉力で、79.7%の高い売却成約率と、平均売却期間が2.7か月という早期売却を実現しています。
引用:すまいValue|売却力
査定方法 | 一括査定 |
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査定依頼社数 | 6社 |
対応エリア | 全国 |
依頼可能不動産数 | 6社 |
イエウールは不動産売却のポイントも教えてくれる
- 国内最多の2,300社と提携
- 悪質な業者は排除
- 年間20万件以上の売却成立実績
イエウールは提携している不動産会社は2,300社にも達しており、他のサイトでは取れないような小さい不動産会社にも依頼が取れるようになっています。
多くの不動産会社と提携していると同時に、悪徳業者を排除するための対策を徹底し、少しでも安心して査定を受けられるような状況を作り出しているのも特徴です。
様々な取り組みにより、年間20万件以上の売却成立を実現しており、イエウールを利用して売却まで成功している人が多くなっているのです。
引用一覧
国内の大手不動産会社はもちろんのこと、地元密着型の優良不動産会社など、全国の厳選2300社以上から選択し、お客様に最適な査定価格を提案します。
引用:イエウール|選ばれるポイント
お客様からのクレームの多い企業は、イエウールが契約を解除することができるため、優良な不動産会社が集まっています。
引用:イエウール|選ばれるポイント
査定方法 | 一括査定 |
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査定依頼社数 | 6社 |
対応エリア | 日本全国 |
依頼可能不動産数 | 2,300社以上 |
いえカツLIFEは売却までの期間も把握できる
- 業者買取とリースバック査定が取れる
- 厳選した800社と提携している
- 高度な専門知識を持っている業者を選別
いえカツLIFEは売却方法を決めてから依頼できる一括査定サイトです。
いえカツLIFEでは一般的な仲介による売却だけを考えているのではなく、業者側が不動産を買取る際の査定に加え、住み続ける方法で売却するリースバックと呼ばれる方法も査定対象に含まれています。
一般的な一括査定との違い
一般的な一括査定 | いえカツLIFE |
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仲介業者による売却査定しか受け取れない | 不動産会社に売却する査定とリースバック査定、仲介による売却査定が受け取れる |
実際にいえカツLIFEを利用して売却が成立している人は、次の割合で不動産売却を行っています。
仲介による売却 | 41% |
不動産業者による買取 | 38% |
リースバック売却 | 21% |
査定対象となっている不動産会社は800社となっており、全ての業者が高度な専門知識を持ち合わせています。
様々な要因が関連している高度な知識を求められる不動産売却でも、対応している会社を厳選してくれるので安心できます。
引用一覧
高度な専門知識をもつ不動産会社を厳選して提携。
引用:いえカツLIFE|強み
一般的な不動産物件から、専門知識が必要な不動産物件まで、
まとめて査定価格を取り寄せることができます。
査定方法 | 一括査定 |
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査定依頼社数 | 6社 |
対応エリア | 日本全国 |
依頼可能不動産数 | 800社 |
不動産売却を完了させるまでの流れ
不動産売却を完了させるまでには、様々な手続きを進めなければなりません。
ただ査定を取って業者を選び、売却手続きを進めていけばいいのではありません。
あらゆる手続きの中に選択しなければならない部分、考えて行動しなければならない要素が含まれており、1つ1つの状況に対応できる力が必要となります。
実際に売却する際には、次の4つのポイントで進めていく傾向があります。
- 不動産売却業者を選び査定を取る
- 査定を比較して不動産業者と契約する
- 購入希望者と売買契約を結ぶ
- 売却の手続きと引き渡しを行って売却を終了させる
4つのポイントが重要となっていますが、細かいところを含めると重要なポイントはより多くなる可能性もあるため注意しておきましょう。
ここからは、不動産売却を完了させるための手順について詳しく説明します。
不動産売却業者を選び査定を取る
まずは不動産業者から査定を取らなければなりません。
不動産売却のためには売却するための査定を取り、金額を見て業者を選ぶという作業があります。
しかし、不動産売却のために業者を選ぶのが難しく、近くにある不動産業者に依頼する人が多くなっています。
どうしても高く売りたいと考えている場合は、次の方法を試してください。
- 一括査定を利用する
- ネットで査定できる業者を利用する
一番いい方法は一括査定を利用して多くの業者に依頼を出すことです。
一部のサイトは6社程度から査定がもらえるようにしており、厳選した業者の中から最適なところが査定を出してくれるのです。
また、ネットで査定できる業者は色々な視点で確認してくれることから、近くの業者より高くなる場合があります。
少しでも値段を上昇させたいのであれば、色々な業者から査定を取るようにして比較できる状況を作ってください。
査定を比較して不動産業者と契約する
次に査定を比較して、価格が高い業者を中心に契約を検討します。
査定を比較しないで契約すると、後からかなりの金額差が発生する業者を見つけてしまうなどの理由から、後悔するケースが増えてしまうのです。
査定については金額面だけではなく、次の項目を中心に検討するようにしてください。
- 金額が高い業者を中心に選ぶ
- 査定を取った後の対応についても見ておく
- 地域に強い業者を選択肢に入れる
金額が高い業者を選んだほうが高く売れますが、対応が悪い業者を選ぶとトラブルの元になってしまいます。
査定を取った後の対応などで、おかしいと思えるところがあれば選択肢から外しておきましょう。
また、地域に強い業者を選んでおくことで、売却後の対応がスムーズに進む可能性がありますので、将来的にトラブルを避けたいときは地域に強い業者を選んでください。
最終的に1つの業者を選択し、不動産業者と契約することになります。
- 売り出し価格を決定する
- 契約方法を決定する
どの価格で売りに出すかは不動産業者との話し合いなども含めて検討してください。
高すぎると買い手がつかないため、地域の相場範囲内に抑えておくようにしておきましょう。
また、契約方法についてはいくつか存在していますので、どのような形で不動産業者と契約するか事前に確認してください。
専任媒介契約 | 契約した業者に専属という形で対応してもらう |
一般媒介契約 | 別の業者と契約しても構わない |
他の不動産業者に依頼したいときは、一般媒介契約で進めていくのがおすすめです。
どうしても専属の契約でお願いしたい場合は、専任媒介契約を結ぶ必要があります。
契約方法を間違えてしまうと、不動産業者の選択肢を狭める可能性があるため注意してください。
購入希望者と売買契約を結ぶ
指定した金額で売りに出し、買い手が付くか実際に見ていきます。
買い手が付くまでには相当な時間がかかる場合もありますので、すぐに終わるものと判断しないようにしてください。
また、何も反応がない、または反応が明らかに薄いと判断される場合は、速やかに対応を取らなければなりません。
- 売却金額を下げる
- 別の不動産業者にも協力してもらう(一般媒介契約に限る)
問い合わせなどが少ないときは、明らかに高いとみられている可能性が高いことから、売却金額を下げていく方が買い手は付きやすくなります。
また、不動産業者の選択肢を広げたいのであれば、一般媒介契約を結んだうえで他の業者にも依頼して宣伝してもらうなどの対応を取ります。
どのような方法を利用してでもいいので、問い合わせや引き合い件数を増やして興味を持ってもらうことが重要になります。
最終的に買いたいと考えている人が出てくれれば、交渉を不動産業者に依頼し、買い手が購入したいと思ってもらえるようにお願いしておきましょう。
売却の手続きと引き渡しを行って売却を終了させる
買い手が購入したいという意思を固めて、購入することを不動産業者に伝えた場合、売却の手続きを進めなければなりません。
売り手側に買い手側から手付金の額と送付予定日が伝えられますので、金額を確認して問題がないことを確認してください。
同時に不動産業者側から次の手続きを進めるように要望されます。
- 買付申込書の確認と承認
- 引っ越し希望日の通知
申込書の内容の確認と問題がないことを承認して、不動産業者側に購入を認めるようにしてください。
また、引っ越し希望日をどの日程にするか通知しておき、引っ越しに向けた行動を取らなければなりません。
予定している引っ越し日までに住宅を綺麗にして、引き渡しができる状態にしておくのが重要です。
明らかに日程が厳しいような状況を作らないように、余裕をもって引っ越し日を決めるのがポイントです。
日程に余裕がある | 日程に余裕がない |
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家具などの片付けも容易にできる | 家具などの対応が間に合わずそのままになる恐れあり |
できる限り引っ越し日までに余裕をもって対応できるように、日程は余裕をもってお願いするようにしましょう。
最終的に指定した引っ越し日までに不動産から引っ越し、売り手側に譲れる状態にしておけば問題なく不動産売却は成立します。
後は手付金以外の売却金額が不動産業者側から支払われますので、受け取ってください。
不動産売却を利用する際の注意点
不動産売却をする場合には、注意しなければならない部分がいくつかあります。
- 仲介業者に全てを任せず自分で情報を仕入れる
- 売却後にスムーズな引き渡しができるようにする
- 売却されるまでに時間がかかることを覚悟する
- 虚偽の情報は絶対に伝えないこと
自分で情報を仕入れるようにして、行動の選択肢を広げるように心がけてください。
また、売却までには相当な時間がかかる場合もありますので、長い戦いになることを覚悟しておくのも重要です。
ここからは、不動産売却の注意点について詳しく説明します。
仲介業者に全てを任せず自分で情報を仕入れる
不動産業者に依頼すると便利なのは間違いありませんが、不動産業者というのは仲介するだけであり、明らかに有利となるような行動を取るわけではありません。
自分で不動産売却に関連する情報を仕入れておかないと、不動産売却の手続きさえわからなくなってしまい、何も行動できる状況ではなくなってしまう場合もあります。
仲介業者にすべてを任せるのではなく、自分で情報を仕入れるようにしておくように心がけておきましょう。
個人で情報を仕入れる | 仲介業者に丸投げ |
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必要な情報を知っているため売却の成功率が上がる | 何も知らないで決定するため失敗する可能性がある |
不動産売却では自分が知識を持っているかが重要になっており、知識不足が判明すると仲介業者に全てを任せてしまいがちです。
知識が足りないことで仲介業者が勝手に行動するようになり、将来的に失敗する恐れが出てしまいます。
また、必要な情報をしっかり持っていることによって、行動の成功率が上がっていく他、明らかに金額の高い状態で売却しないなど、おかしい状況を作らないという点でも安心感があります。
まずは不動産売却に関連する知識を身に着けて、少しでも行動しやすい環境を作り上げておきましょう。
売却後にスムーズな引き渡しができるようにする
売却の契約が成立したのであれば、速やかに引き渡しができるようにしておきましょう。
売却の契約自体は終わっているものの、引っ越し作業が終わらないため全く引き渡しができない状況になってしまうというのは避けなければなりません。
スムーズに進む | スムーズに進まない |
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相手からも好感を持ってもらえるためトラブルも起こらない | 相手から引き渡しのタイミングについて聞かれてしまい、トラブルが起こりやすい |
購入した側もできる限り早く引っ越しの日程を立てなければならないため、出ていく側が速やかに対応しないことには引っ越し作業に入れません。
いつまでも引っ越し作業をしない、引き渡しに必要な行動を取らないようにしていると、相手側が最悪の場合買うのを諦めてしまうなど、売却のチャンスが失われてしまいます。
どのような状況でも引っ越しはしっかり行うようにして、早めに物件を引き渡せるようにしておきましょう。
なお、どうしても時間がかかってしまう場合は、不動産業者に仲介してもらい時間がかかることを説明してもらってください。
売却されるまでに時間がかかることを覚悟する
不動産売却には時間がかかることを覚悟しなければなりません。
1週間などの短時間で決まるような状況はほぼ発生せず、3ヶ月以上の時間がかかってしまうと知っておかなければならないのです。
時間がかかってしまう背景には、不動産売却の手続きを進めるために時間がかかるほか、宣伝などをみて行動に移すまでに多くの時間がかかるためです。
- 業者側が売りに出す情報を提供するまでに時間がかかる
- 購入したい側が査定を取って決定するまでに時間がかかる
- 金額が高すぎて購入しづらいと考えている人が多くなってしまう
購入したい側も査定を取ってから行動するまでには1ヶ月以上かかってしまうケースが多いことから、査定を取ってからしばらく経たないと行動に移れないものと判断しておきましょう。
また、最初に提示した金額が明らかに高いなどの理由から、誰も手を出してくれないという状況も起こりやすくなっており、全く反応がない事例もあります。
将来的には不動産業者との間で内容の見直しを進める場合が多くなっていることから、見直しのタイミングなどを考えると数ヶ月単位の時間は当然かかってしまうのです。
すぐに売却できるという意思は持たないようにして、長い時間をかけて売却手続きを進めていくものと判断してください。
虚偽の情報は絶対に伝えないこと
売却時に虚偽の情報を伝えるのは絶対に止めてください。
虚偽の情報が存在していた場合、購入後に発覚するとトラブルの元になってしまい、最悪の場合は購入金額の一部を返すように裁判を起こされる可能性があります。
裁判となれば勝てる可能性はほぼなくなっているため、購入金額の返金等に応じることになってしまい、大きな損を出してしまうのです。
嘘の情報を入れておけば高く売れるという気持ちが出るのはわかりますが、嘘の情報を不動産売却に入れるというのは絶対に避けなければならないことです。
不動産売却の際に発生する諸経費
不動産売却の際には諸経費の支払いが発生しており、売却金額全てを受け取れるわけではありません。
基本的には3つの分野に分けてお金を計算し、支払うことになっています。
- 不動産業者の仲介手数料
- 不動産売却で発生する税金
- その他の諸経費
仲介手数料は不動産業者側の利益として支払うことになりますので、仲介してもらった場合にはお金を払ってください。
また、不動産売却では税金が発生するようになっていますので、税金を支払えるだけの状況をしっかり作っておくなどの対応を取ってください。
他にも諸経費の支払いがいくつかありますので、全ての支払いに対応できる状況だけは作っておきましょう。
ここからは、不動産売却の支払いについて詳しく説明します。
不動産業者の仲介手数料
まずは不動産業者側に支払うことになる仲介手数料です。
仲介手数料は不動産業者が目分量で決めているように思われていますが、実は業者側が受け取ってもいい金額は法律で決められています。
200万円以下 | 売却金額の5% |
200万円超 400万円以下 | 売却金額の4% |
400万円超 | 売却金額の3% |
法律を守って仲介手数料を決めなければならないため、不動産業者側は指定されている金額の範囲までで決めています。
基本的に業者側は上限まで仲介手数料を取る方針を採用していますので、表の数値の最大値で仲介手数料が請求されるものと判断しておかなければなりません。
該当する金額に対して消費税が最終的に加算され、仲介手数料の支払いが決定されます。
売却金額が多ければ多いほど、支払う仲介手数料は高くなっていきますので、頭の中に入れて行動するようにしてください。
不動産売却で発生する税金
続いて不動産売却で発生する税金です。
売却時に発生する税金としては、譲渡所得税と呼ばれるものがあります。
不動産を譲り受けて得られた利益に対して、所得税という形で税金を支払うように求められるのが一般的です。
譲渡所得税については、不動産をどれだけ所有していたかによって税金の割合が変わってきます。
5年以下 | 20.315% |
5年超 | 39.63% |
不動産は長く所有していることが多いことから、多くの人が高い方の数値になってしまうのは仕方ありません。
従って税金を請求される場合には、4割弱という数字に対応できるような状態を作っておかなければならないのです。
仲介手数料と合わせるとかなりの金額が請求されてしまうものとなりますが、税金は払わないと追徴課税などによって更なる処分が待っていますので、しっかり対応しなければなりません。
しかし、税金には控除が用意されており、控除を適用すれば税金を支払わずに済む場合も多いのです。
- 所有期間10年間の軽減税率
- 居住用財産に対する税金控除
所有年数が10年以上に到達している場合、6,000万円までの売却益であれば税金が14.21%まで引き下げられます。
また居住用財産を譲渡して利益を得た場合、条件を満たしていれば3,000万円まで控除されます。
- 居住用の住宅を売却した場合
- 売却金額が1億円以下である場合
- 相続開始から3年以内に売却した場合
金額の上限や期限などがあるものの、居住用の住宅を売却した場合は3,000万円の控除を受けられる可能性が高くなっており、税金を支払わずに済む事例があるのです。
条件さえ満たしておけば税金の心配はないことを把握したうえで、売却手続きに進めば問題ありません。
その他の諸経費
その他にも支払わなければならない経費があります。
- 印紙代
- 抵当権抹消費用
- 住宅ローン返済手数料
住宅ローンについては、既に完済している場合は支払わなくても大丈夫です。
印紙代は最大で3万円、抵当権抹消費用は個人で行う場合は1,000円程度、業者に依頼した場合は数万円程度の金額がかかります。
費用としてはあまり高くないものではあるものの、経費として存在していることは覚えておきましょう。
不動産売却をより成功しやすくする3つのポイント
不動産売却を成功させやすくするテクニックが3つあります。
- ハウスクリーニングなどで自宅を綺麗にしておく
- 交渉の際は正しい情報をしっかり伝える
- モデルルームのような雰囲気を作ってわかりやすくする
とにかく家を綺麗にしておくのが重要です。
また、交渉時に正しい情報をしっかり伝えて、相手に安心感を与えるようにしてください。
ここからは、不動産売却を成功しやすくするテクニックを詳しく説明します。
ハウスクリーニングなどで自宅を綺麗にしておく
ハウスクリーニングで自宅を綺麗にしておくと売りやすくなります。
不動産売却の際は自宅を見学されることになりますので、汚いところがあるとマイナス材料が多くなってしまいます。
ハウスクリーニングあり | ハウスクリーニングなし |
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自宅が綺麗なので印象が良くなる | 汚い部分が存在すると購入意欲がなくなる |
ハウスクリーニングは自宅を綺麗にして、印象をいいものに変えるために重要です。
購入したい人が気に入ってもらえるように、お金がかかってでもハウスクリーニングを実施して全体を綺麗にしておくと売りやすくなります。
購入する側に対して失礼な状況が起こらないように、予め汚いと思われている部分は綺麗にしておき、美しい住宅であることを証明しておきましょう。
交渉の際は正しい情報をしっかり伝える
交渉の際は正しい情報をしっかり伝えるようにしてください。
購入希望者から質問が届くことも多くありますが、正しい情報を伝えて物件を理解してもらえるようにするのです。
正しいことを伝えておかないと、見学の際に間違っていることを説明されていると判断され、最悪の場合は購入希望者がいなくなってしまいます。
誤った情報を伝えていいように見せるというより、正しい情報を知ってもらい購入意欲を持ってもらう方が重要です。
モデルルームのような雰囲気を作ってわかりやすくする
見学の際に気をつけておくポイントとして、モデルルームのような雰囲気を作っておくのが重要です。
モデルルームでは住んでいる状況などに合わせてデザインされた空間が、購入したいという意欲を生み出します。
モデルルームのような雰囲気を作っておくと、購入希望者も住宅の様子がわかりやすくなり、生活の印象を持ちやすくなります。
モデルルームのような 雰囲気を作る | 何もしない |
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イメージをよく持ってもらえる可能性が高い | 生活感が強すぎてマイナスイメージになる恐れもある |
なるべく自宅を綺麗にすると同時に、すっきりした印象を持たせられるモデルルームのようなイメージを持たせてから、見学に来てもらえるようにしましょう。
ある程度わかりやすい雰囲気を作っておけば、購入したいという気持ちを持ってもらえる可能性があります。
不動産売却に関するよくある質問
不動産売却に関する質問を見ていきましょう。
- 不動産売却時に必要とされている書類は何がありますか?
- 不動産業者に売却することは可能ですか?
- 不動産売却の一括査定サイトはありますか?
- 不動産売却で虚偽の情報を伝えるとどうなりますか?
- 1,000万円で売れた住宅の税金はいくらですか?
売却時に必要とされている情報について知りたい人が多くいます。
また、売却した時の税金がどれくらいになるのか気になる人も多くなっています。
様々な情報についてしっかり確認し、安心して不動産売却を進められるようにしましょう。
不動産売却時に必要とされている書類は何がありますか?
売却時に必要とされている書類は数多くあります。
- 登記済証
- 本人確認書類
- 物件の間取り図
- 確認済証(一戸建てのみ)
- 固定資産税支払いの写し
- 印鑑証明書
- 固定資産評価証明書
- 住民票
- 土地測量図・境界確認書(一戸建てのみ)
- 抵当権抹消書類
必要なものだけでもかなりの書類があります。
すべてを個人で得るのは難しいことから、不動産業者にも協力してもらい、書類を集めていくのがおすすめです。
不動産業者に売却することは可能ですか?
買取をしている業者であれば、不動産業者に売却することも可能です。
不動産業者に売る方法であれば、数週間でお金を得られる可能性があります。
ただ、一般的な仲介売却に比べて安くなる傾向が多く、かなり安値で買い叩かれることも覚悟しなければなりません。
不動産売却の一括査定サイトはありますか?
不動産売却には一括査定サイトがあります。
一括査定サイトを利用すれば、地域の不動産業者や大手の業者から査定をもらえます。
近年の不動産売却では一括査定サイトを利用してから、業者選びをするのがいい方法とされています。
不動産売却で虚偽の情報を伝えるとどうなりますか?
虚偽の情報を伝えると、将来的に裁判などで争う可能性があります。
購入前であれば購入を拒否されてしまいますので、チャンスを失ってしまいます。
購入後に虚偽だったと分かれば裁判で争われ、賠償金の支払い対象となる場合があります。
1,000万円で売れた住宅の税金はいくらですか?
実際に計算していくと分かりやすくなります。
(5年以上保有していたと仮定)
1,000万円×39.63%=3,963,000円
税金だけでもかなりの金額となりますが、控除や軽減税率が用意されていることを踏まえておくと、予想以上に税金が減る可能性もあります。
不動産売却はすぐに完了するものではない!知識をしっかり得て正しい行動を取ろう
不動産売却はすぐに完了するものではありません。
時間がかかってしまうのは覚悟したうえで、長期的な視野で売却をしっかり進められるようにしておきましょう。
相手にいいイメージを持ってもらうため、正しい情報と自宅の見学に応じるなどの対応も行ってください。
購入イメージを持ってもらえるようになれば、購入したいと考えてくれる人は必ず出てきます。