「マンション売却の仕方がわからない」
「マンションを売却したいけど、何から始めたらいいの?」
マンション売却は決して安い買い物ではないので、不安になる方もいると思います。
マンション売却は決して難しくはありません。
前もって流れや費用、注意点を知っておくことで、スムーズにマンション売却ができます。
そこで今回は、マンション売却の流れや注意点、売却を成功させるためのコツなどを徹底解説します。
マンション売却でお悩みの方は、ぜひ最後までご覧ください。
- マンション売却の流れや注意点
- マンション売却を成功させるためのコツ
- マンション売却を依頼する際におすすめの不動産一括査定サイト
不動産選びは一括査定がおすすめ
間違いのない不動産選びをするためには、不動産一括査定がおすすめです。
不動産一括査定とは、複数の不動産会社への一括査定ができるWebサービスです。
- 一度に複数の不動産会社へ査定を依頼できる
- 無料で提供しているので費用がかからない
- 不動産選びの時間が短縮できる
複数の不動産へ一括で査定ができるため、不動産選びの時間が短縮できます。
また、複数の不動産会社で同時に査定ができるので、売却相場を把握できるようになります。
売却相場がわかり、見比べることで、より自分の売却したいマンションの価格設定が明確になるでしょう。
ここからは、不動産会社の一括査定サイトについてご紹介していきます。
マンションの売却におすすめの不動産
マンション売却におすすめの不動産一括査定サイトをご紹介します。
不動産一括査定サイトは、一度に同時に不動産会社への査定を依頼してくれる便利なサイトです。
近年、不動産売却も盛んになったこともあり、不動産一括査定サイトも多数出てきました。
大手企業が運営するサイトから、最近のAIを使った不動産査定などサイトによって特徴は異なっています。
特徴を確認しながら、自分にあった不動産一括査定サイトを見つけてみて下さい。
サービス名 | 特徴 | 実績 | 同時査定依頼数 | 提携社数 | 運営会社 | 運営年数 | 対象種別 | 対象エリア |
詳細はこちら | SUUMO不動産売却大手企業が運営していて安心 | 利用満足度91%※1 | 10社 | 2,000社 | 株式会社リクルート | – | マンション、一戸建て、土地 | 全国 |
イエウール 詳細はこちら | 最大6社で一括査定が可能 | 利用者数28,000人※4 | 6社 | 2,300社以上 | 株式会社Speee | 9年 | マンション、一戸建て、土地 | 全国 |
詳細はこちら | すまいValue大手6社に一括査定が依頼できる | 査定依頼件数87万件※2 ご成約件数11万件以上(6社合計)※3 | 6社 | 6社 | すまいValue事務局 | 2016年10月〜 | マンション、一戸建て、土地 | 全国 |
おうちクラベル 詳細はこちら | AI査定による査定を行ってくれる | – | 最大15社 | 1,700社以上 | SREホールディング株式会社 | 8年 | マンション、一戸建て、土地 | 全国(都市部中心) |
詳細はこちら | いえカツLIFE希望に沿った査定額が見つかる | – | 6社 | 500社以上 | 株式会社 サムライ ・アドウェイズ | 11年 | マンション、一戸建て、土地 | 関東近県 |
注釈
※1 調査会社調べ(2021年3月448人に対してアンケートを実施)
※2 2016年10月サービススタート時から2024年3月末時点までの集計
※3 2023年度(2023年4月~2024年3月末)実績
※4 2023年4月「不動産一括査定サイトに関するランキング調査」より(株)東京商工リサーチ調べ
SUUMO不動産売却は大手企業が運営する実績のある不動産紹介会社
- 大手企業が運営
- 利用者の満足度が高い
- 検索方法が多数あり充実している
SUUMO不動産売却は、大手企業のリクルートが運営する実績のある不動産紹介会社になります。
大手企業のため、初心者の方でも安心して査定できます。
最大10社まで同時に査定を依頼することができ、サイト内の検索機能も充実しています。
利用者の満足度も高く91%もの支持を受けているサイトです。
SUUMO不動産売却には、2000社以上の大手〜中小の不動産会社と提携しています。
さらに、全国の物件が対象なので、自分にあった不動産会社を見つけることも可能です。
サイト名 | SUUMO不動産売却 |
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同時依頼数 | 10社 |
提携会社数 | 2万社以上 |
対応エリア | 全国 |
査定対象の不動産 | マンション土地戸建て |
イエウールは利用者数がトップクラスの不動産一括サイト
- 日本一利用者が多い
- 実績高い不動産一括サイト
- 簡単な質問に答えていくだけで自分にあった不動産が見つけられる
イエウールは利用者数が多く家を売りたい方に選ばれているおすすめのサイトです。
利用者数は、2万8千人を突破しており、実績のある不動産一括サイトです。
また、売却成立サポート数も年間20万件を突破しており、評判も良いサイトになります。
サポート体制が充実しているのは、口コミ評価などでも高く評価されており、「担当者の対応が早く、頼りになった」・「買い手とのやりとりもスムーズにできた」などの声も上がっています。
一括査定の依頼は、簡単な質問に答えていくだけで、自分にあった不動産を見つけることができます。
同時に一括査定を依頼できる会社は6社あり、無料で利用できる点もおすすめポイントです。
サイト名 | イエウール |
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同時依頼数 | 6社 |
提携会社数 | 2300社以上 |
対応エリア | 全国 |
査定対象の不動産 | マンション土地戸建て投資物件店舗・工場農地 |
住まいValueは全国対応しているネットワークの広さ
- ネットワークが全国に対応している
- 大手不動産会社6社との提携
- 成約までの期間が早い
住まいValueは、全国対応しているネットワークの広さでおすすめの不動産一括査定サイトです。
特におすすめなのは、大手6社に一括査定ができることです。
大手の不動産会社は次の6社になります。
- 三菱地所
- 住友不動産販売
- 野村不動産ソリューションズ
- 東急リバブル
- 三井のリハウス
- 小田急不動産
大手への一括査定なので、安心して利用できます。
他にも、79.7%もの高い成約率を出しており、成約までの期間も平均で3ヶ月弱で決まるという実績があります。
住まいValueは早く成約させたい方におすすめです。
サイト名 | 住まいValue |
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同時依頼数 | 6社 |
提携会社数 | 841社※ |
対応エリア | 全国 |
査定対象の不動産 | マンション土地戸建て |
おうちクラベルはAIによる査定も受けられる
- 一括査定とは別にAIによる査定が受けられる
- 多くの不動産会社からの情報を得たい場合はおすすめ
- 60秒査定で気軽に査定できる
おうちクラベルはAIによる査定があり、戦略的に売却価格を設定することが可能な最新の一括査定サイトです。
おうちクラベルでは、複数の不動産会社に一括査定をした後、AI査定も算出してくれるので、より良い相場を知ることができます。
最大15社の一括査定ができるので、多くの情報が欲しいという方や徹底的に売却価格を突き詰めていきたい方におすすめです。
他にも入力が簡単で、60秒で査定できる機能もあり、手早く査定したい人におすすめです。
おうちクラベルは東証プライム上場企業SREホールディングスが運営しているので、安心して利用できます。
サイト名 | おうちクラベル |
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同時依頼数 | 15社 |
提携会社数 | 不明 |
対応エリア | 全国 |
査定対象の不動産 | マンション土地戸建て |
いえカツLIFEは自分に合った売却方法が選べる
- 査定だけでなく、他の売却方法も提案してくれる
- 専門知識を持った不動産会社との提携
- 訳あり物件でも相談できる
いえカツLIFEは、自分に合った売却方法を選ぶことができる一括査定サイトです。
いえカツLIFEでは一括査定の他にも2つの査定方法を考えてくれます。
- 買取業者を通して早めに買い取れるような価格を算出してくれる方法
- 売却しても住み続けられるリースバックができる方法
売却方法ごとで査定価格と売却適正期間が比較できるため、自分に合った方法で売却ができる点が特徴にあります。
この他にも高度な専門知識をもった不動産会社と提携しているので、訳あり物件の査定も行えるところが他と違う点です。
例えば、相続で受け継いだ不動産の相談や、空き家のままで困っている物件などの相談にも乗ってくれます。
サイト名 | いえカツLIFE |
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同時依頼数 | 6社 |
提携会社数 | 約800社以上 |
対応エリア | 全国 |
査定対象の不動産 | マンション土地戸建て空き家相続財産訳あり物件など |
マンション売却の基礎知識と売却の流れ
初めてのマンション売却では、何をしていいのかわからないことも多いでしょう。
マンション売却でスムーズに進めるためにも、売却の流れを知っておくことが大切です。
マンション売却は、相手方にマンションを明け渡すまでが売却の流れとなるため、多数の工程を経る必要があります。
そこで、マンション売却の基本的な知識や売却までの流れについて解説します。
- マンションを売却するときに必要な書類と準備
- マンションを売却するために査定する
- 媒介契約を結ぶ
- 不動産会社による販売活動を開始
- 売主と買主の間で売買契約を結ぶ
- 物件の引き渡しを行う
マンション売却の基本的な知識から、実際に買主に引き渡すまでの流れを各項目ごとにわけて解説しますので、ぜひ参考にしてください。
マンションを売却するときに必要な書類と準備
最初にマンションを売却するためは書類を揃えましょう。
マンションを売るために必要な書類を用意しておくことで、スムーズに売却手続きができます。
マンションを売却するために必要な書類は次のとおりです。
- 身分証明書
- 印鑑登録証明書及び実印
- 登記済み・登記識別情報
- 購入時の売買契約書・重要事項説明書
- 購入時の間取り図
- マンション管理規約・長期修繕計画
- ローン残高証明書リスト
上記の書類は、所有権や契約内容を証明するために不可欠です。
売却を計画する際には、これらの準備を事前に行うことが重要です。
マンションを売却するために査定する
マンションを売却するための査定を行います。
マンションの売却査定には、机上査定と訪問査定の2つの方法があります。
机上査定 | 訪問査定 | |
---|---|---|
査定方法 | データや情報 | 現地調査 |
査定時間 | 比較的早い | 時間がかかる |
手間 | 手間がかからない | 手間がかかる |
正確さ | 大まかな査定額 | 詳細な査定額 |
机上査定では、データや過去の成約価格を基にして査定額を算出します。
これに対し、訪問査定では査定担当者が物件現地に出向いて、実際の物件状態や周辺環境を直接確認します。
訪問査定はより詳細で正確な査定が可能ですが、スケジュールの調整や査定までの時間がかかる場合があります。
媒介契約を結ぶ
売却価格が決まると、次に媒介契約を結ぶ手続きに入ります。
媒介契約とは、不動産会社が間に入り買主を探してもらうための契約です。
一般の方がマンションの買主を探すのは難しいため、不動産会社に依頼することでスムーズに売却を進めることが出来ます。
媒介契約には3つの種類があります。
一般媒介契約 | 複数の不動産会社に依頼可能 自分で買主を見つけることもできる 不動産会社が積極的に営業しないことが多い |
---|---|
専任媒介契約 | 1社にのみ依頼 積極的な営業活動と定期報告がある 自分で買主を見つけた場合は仲介手数料不要 |
専属専任媒介 契約 | 1社にのみ依頼 積極的な営業活動と定期報告がある 自分で買主を見つけることはできない |
契約形態の特徴を理解し、状況に応じて適切な媒介契約を選ぶことが重要です。
不動産会社による販売活動を開始
媒介契約を結ぶと、不動産会社による販売活動が開始されます。
不動産会社を決めたら、実際の売却価格を設定し、物件を売り出します。
売主としては高値で売りたいと思うかもしれませんが、相場より高すぎると売れにくくなります。
反対に、安すぎると訳あり物件と思われる可能性があります。適切な売却価格の設定が肝心です。
販売活動中には購入希望者との交渉が発生し、値下げ交渉に応じる場面もあるでしょう。
あらかじめ見込み金額を考慮した売却価格を設定しておくことが大切です。
慎重な価格設定と交渉準備で、スムーズな売却を目指しましょう。
物件の引き渡しを行う
買主が決まり売却契約を結んだ後は、物件の引き渡しが行われます。
引き渡し日は通常1〜2ヶ月後です。
売主は引き渡しまでに代金の決済、必要な修繕、所有権移転手続きなど多くの準備が必要です。
特に登記の準備には時間がかかるため、引き渡し日までに完了していないと買主に迷惑をかけることになります。
また、物件内の不要な家具や物品の処分も必要です。
引渡し時に不用品が残らないよう、計画的に処分し、スムーズな明け渡しを心がけましょう。
確定申告を行い税金を払う
マンションを売却後は、確定申告が必要です。
売却時の売買契約書や費用の領収書を準備し、売却による所得に対する税金を計算して納める必要があります。
マンション売却後の確定申告で必要になる書類は以下の通りです。
- 売却したマンションの謄本
- マンション売却物件の購入時の売買契約書
- マンション売却物件の売却時の売買契約書
- 費用の証明となる領収書
確定申告の時期は、マンションの売却による所得が発生した翌年2月16日〜3月15日です。
確定申告を忘れてしまうと、延滞税などの余分な税金を払うことにもなりかねません。
マンション売却前に注意すべきポイント3選
上手なマンション売却を行うために、売却前に注意すべきポイントがあります。
この注意点を意識しておくことで、マンション売却がスムーズに運ぶことができるのです。
マンション売却前に注意すべき3つのポイントについて解説します。
- 相場を参考にしながら売却価格を設定する
- いつまでに売るかあらかじめ決めておく
- 自分にあった契約方法を選ぶ
以下で一つずつ詳しく解説していきます。
相場を参考にしながら売却価格を設定する
マンションの売却では、相場を参考にしながら売却価格の設定をしましょう。
マンション売却には、決まった売値はないため、自分で設定する必要があります。
売値を設定する際に注目すべきなのが売却相場です。
売却相場には土地柄や立地条件、近隣の状況などによって違いがあり、事前に情報を収集しておくことが大切になります。
相場を調べるには、自分で調べることもできますが、査定してもらうのが良いでしょう。
いつまでに売るかあらかじめ売却期間を決めておく
マンション売却前には、あらかじめ期限を決めて売るかを決めておきましょう。
いつまでも売りに出しているとあまり良いイメージを持ってもらえない可能性があります。
上手に売却するポイントは、売却前にいつまでに売るかを決めておくことです。
そのためには、売却前の段階で相場と売り出し期間の流れを調べておくようにしましょう。
おすすめなのは、査定の段階でいくつか査定することです。
一括査定サイトなどを利用して、相場を目安に売却価格を決めておくようにしましょう。
また、不動産がよく売れ出す時期に合わせて準備しておくことも大切です。
自分にあった契約方法を選ぶ
マンションを効率よく売却するためには、自分にあった契約方法を選ぶことです。
マンション売却には、不動産会社との契約を結ぶことでより多くの人に物件を見てもらうことが可能になります。
契約方法は3つの契約があります。
- 一般媒介
- 専任媒介
- 専属専任媒介
それぞれの特徴を理解し、自分にあった販売方法を選ぶことで、スムーズにマンションの売却が進みます。
例えば、遠方に住んでいるなどでなかなかマンション売却の営業に力を入れられない方は、専属専任媒介を利用した方が良いでしょう。
より多くの人に売却物件を見てほしいとの希望がある方は、一般媒介を利用されるのが良いかもしれません。
自分がどのような方法で売りに出したいかを見極め、自分にあった契約方法を選ぶようにしましょう。
マンション売却中に注意すべきポイント4選
マンションを売却中に注意すべき4つのポイントをご紹介します。
注意すべきポイントは次の通りです。
- 売り出し価格の設定を相場より高くしない
- 売り出し時期が盛んな時期を選ぶ
- 内覧を行う場合は慎重に準備を行う
- 価格交渉は慎重に行うリスト
マンション売却は、3ヶ月から長いと約1年という長い期間をかけて行う作業です。
特にマンション売却中は、スムーズに決まらなかったりすることもあるでしょう。
以下では、マンション売却中で気をつけなければならない点をいくつかあげて解説していきます。
売り出し価格の設定を相場より高くしない
マンション売却で気をつけることは、売り出しの価格は相場より高くしないことです。
マンション売却中では、売却価格が重要になってきます。
特に注意したいのは、売り出し価格の設定です。
そのため、相場がどれくらいなのかを見極めて相場より低い価格か相場に近い価格を設定することが大切になります。
売りたい不動産の相場額は、一括査定サイトで調べることができます。
一括査定サイトで調べた相場額を参考に売却価格を決めるようにしましょう。
売り出し時期が盛んな時期を選ぶ
マンション売却では、売り出しが盛んな時期を選ぶことが重要になります。
マンション売却には、売れる時期と売れにくい時期があります。
特に2月から3月頃が活発に動く時期で、その背景には、新生活や新年度に向けての準備期間があるようです。
マンションを売却する際は、できるだけ売り出しが盛んな時期を狙っていくのが良いでしょう。
もし売り出し時期に余裕が持てない時は、室内クリーニングなどで内覧で良い印象をもってもらえるような心掛けをしておくことが大切です。
内覧を行う場合は慎重に準備を行う
マンション売却中には、内覧を行うことを想定して紹介できる体制を整えておくことです。
マンション売却では、実際の物件を見せる機会も出てきます。
内見の際に内装が汚いままであったり、不要なものが置いたままでは、購入希望者に悪い印象を与えてしまいます。
また、部屋の匂いについても内覧の場で気になるポイントです。
喫煙者の方やペットを飼っている人などは、部屋に臭いが残ってしまっている可能性が高いため、臭い対策はしておく必要があります。
価格交渉は慎重に行う
マンション売却中期間では買主希望者との価格交渉は慎重に行うことが大切です。
不動産売却の場では、価格交渉が多く行われています。
そのため、損をしないような価格設定をしておく必要があります。
買主希望者は、「できるだけ安く買いたい」と考えて交渉してきます。
どれくらいまで値引きができるかあらかじめ決めておくことが大切です。
売却の相場と販売価格と照らし合わせながら、どこまで値引きが可能かシミュレーションしておくのも良いかもしれません。
マンション売却後に注意すべきポイント3選
マンション売却後に注意すべきポイントを3つご紹介します。
- 引越しのスケジュールは念入りに行う
- 住宅ローンを抹消する手続きを行う
- 売却後の翌年には確定申告を行う
マンション売却には売却後でも気をつけなければならない点があります。
マンション売却は、買主に物件を明け渡すまでが一連の流れになります。
ここで失敗してしまうと、契約を破棄されてしまうことも出てきてしまい、今までの努力が水の泡になってしまいます。
ご紹介する注意点は、どれも重要なことばかりなので、しっかりと読んで参考にしてみてください。
引越しのスケジュールは念入りに行う
マンション売却後は、契約後すぐに引越しのスケジュールを立てるようにしましょう。
売却後は、決められた期限の中で引き渡す作業をしていかなければなりません。
家具・家電などの大きなものは、自分では運び出すのは難しいです。
引越し業者などに依頼して引越しのスケジュールを立てておくことが大切です。
また通常、マンションの売買契約を結んでから約1ヶ月程度で明け渡す流れになります。
引越し業者が忙しい時期とかぶってしまうと依頼できない事態にもなりかねません。
住宅ローンを抹消する手続きを行う
マンション売却後には、すぐに住宅ローンまた抵当権の抹消手続きを済ませるようにしましょう。
マンションを購入した際に住宅ローンを組んでいる場合、住宅ローンが残っていると売却はできません。
まだ住宅ローンが残っている場合は早急に全額返済の手続きをとりましょう。
また、住宅ローンを完済していても抵当権が残ったままです。
抵当権とは、住宅ローンを利用してマンションを購入している際に、購入するマンションに貸付を行なった金融機関から設定する権利のことです。
住宅ローンを返済していたとしても、抵当権は残っているままです。
マンションを売却するためには、抵当権を抹消する手続きが必要になります。
売却後の翌年には確定申告を行う
マンションを明け渡した後、忘れてはならないのが、確定申告を行うことです。
マンション売却を行うことで、所得が増えるので、確定申告が必要になります。
また、所得が出なかったとしても確定申告を行うことで、税金が還付されることもあります。
確定申告を行なっていないと、所得税の他に延滞税などの余計な税金がかかることがあります。
マンションを売却した際は、確定申告を行うことを忘れないようにしましょう。
マンション売却で売れない場合の対処法
マンション売却で売れない場合の対処法についてご紹介します。
マンション売却は、金額を設定すれば必ず売れるわけではなく、買い手が求めている金額に合うような物件を提供することが大切です。
それでもどうしても売れないこともあります。
マンション売却で売れない場合の対処法は次の5つです。
- 売却価格が高くないかを見直す
- 物件アピールが薄いのではないかの見直し
- 売り出しのタイミングが悪くないかを見直す
- 内覧時の印象が悪くないかを見直す
- 不動産買取サービスの利用を検討する
マンション売却で売れないときには物件の見直しをすることが大切になります。
以下ではどんなところを見直せば良いのかについて解説します。
物件価格が高くないかを見直す
マンション売却がうまくいかない場合の一つに売却価格が高いことがあげられます。
近隣で出されている物件がどれくらいなのか、相場はいくらぐらいなのかを見直し、相場より高い場合は、設定を見直すことも大切です。
もしもなかなか売れない場合は、ご自分の売り出しているマンション物件が相場に見合った金額か定期的に確認しましょう。
他にも売れにくい時期の場合は、売り出す時期を見直すといった方法もあります。
不動産会社に相談することで、より良い解決法が見つかるかもしれません。
物件のアピールができているかどうかの見直し
物件がなかなか売れない理由として、物件のアピールが薄い可能性が考えられます。
マンションの魅力が伝わっていないと相手に伝わらず売れ残ってしまっていることが考えられます。
また、他とは違う魅力的なところがどこにあるのかを考えてみることも大切です。
それでも売れない場合は、契約状況を見直すことも必要になるかもしれません。
どの媒介契約が合っているかどうかを改めて見直してみましょう。
売り出しのタイミングが悪くないかの見直しをする
マンション売却が制約に至らない場合、売り出す時期を見直してみましょう。
不動産業界では売れる時期と売れない時期に分かれており、秋から冬が最も売れる時期とされています。
特に売り出しが盛んな2月頃から3月は、新生活に変わる人や転勤の多い時期でもあるため、不動産市場が盛んになります。
売却物件が売れる時期に該当しているかどうかを見直してみましょう。
売れない時期に該当していた時は、思い切って時期をずらしてみるのも良いでしょう。
修繕やリフォームすることで、興味を持ってもらえるかもしれません。
その場合は、リフォーム代や修繕費がかかるリスクが伴いますので、気をつけましょう。
内覧時の印象が悪くないかの見直しをする
マンション売却がうまくいかない時は、内覧がうまくいったかどうかを振り返るのも対処法の一つです。
買主希望者は内覧で実際に物件を見た上で希望の条件に合っているかどうかを見極めています。
内覧では見た目はもちろんですが、周りの環境(騒音)や臭いなども直接感じることが出来るのです。
マンション売却がうまくいかない場合は、内覧時に悪い印象を与えていないかなどを見直してみるのが良いでしょう。
例えば、このようなところを見直してみましょう。
- 水回りや部屋全体の臭いで印象を悪くしていないか
- タバコの影響などが原因で部屋の壁が黄ばんでいないか
- 部屋が散らかっていないか
買主に気持ちよく買ってもらうためにも内覧時にも気を配るようにしましょう。
不動産買取サービスの利用を検討する
マンション売却をしているがなかなか売れない場合は、不動産買取サービスの利用を検討するのも良いでしょう。
不動産会社が直接買主となることで、物件を売主から買い取ってくれるサービスのこと。
買取側が不動産会社になるので、すぐに売買が行われますが、一方で、仲介での売却より安くなってしまう可能性があります。
また、物件によっては買取を行ってくれないこともあります。
不動産買取サービスの利用を検討するのは、最終手段として慎重に考えた方が良いかもしれません。
マンション売却で必要になる主な費用
マンション売却で必要になる主な費用について解説します。
マンション売却には、大きく分けて4つの費用があります。
- 仲介手数料
- 印紙代
- 登記費用
- 司法書士等への手続き費用
マンション売却の費用はどうしても必要となり、売却価格の3%〜4%ほどです。
それぞれの費用がどのような役割を担うのかについて一つずつ詳しく解説していきます。
仲介手数料
仲介手数料とは、仲介している不動産会社に支払う費用です。
- 不動産会社が営業のために行った広告料
- 書類代
- 引き渡しまでの業務料
ただし、仲介手数料は報酬型となるため、売買が契約されたタイミングで発生します。
仲介手数料は成功報酬型となっており、支払いは一度に払うのではなく、契約の進行状態で払っていくことになります。
一般的に、売買契約時に50%、引き渡し時に50%の2回にわけて払います。
不動産の仲介手数料は宅地建築取引業法にて上限が決められており、売買価格によって報酬額の上限が変わってきます。
なお、自分で買主を探した場合は、仲介手数料がかかることはありません。
印紙代
不動産売買の契約書は、課税文書として取り扱われております。
そのため、売買契約書に記載する売買金額によって印紙代が発生し、契約書に貼らなければなりません。
印紙代は、売買金額によって税率が変わります。
印紙代の税率
契約金額 | 本則税率 | 軽減税率 |
---|---|---|
10万〜50万円 | 400円 | 200円 |
50万円〜100万円 | 1千円 | 500円 |
100万円〜500万円 | 2千円 | 1千円 |
500万円〜1千万円 | 1万円 | 5千円 |
1千万円〜5千万円 | 2万円 | 1万円 |
5千万円〜1億円 | 6万円 | 3万円 |
1億円〜5億円 | 10万円 | 6万円 |
5億円〜10億円 | 20万円 | 16万円 |
10億円〜50億円 | 40万円 | 32万円 |
50億円〜 | 60万円 | 48万円 |
印紙代を納める方法として、収入印紙を使います。
収入印紙は、法務局や郵便局などで販売されており、契約書に貼ることで税金を納める仕組みになっています。
もう一つ気をつけなければならないのが、売買契約書に印紙を貼るだけでは納付したことにはならない点です。
必ず印紙を貼った後に消印を押すことを忘れないようにしましょう。
なお、印紙税は、租税特別措置法により税率の引き下げが行われています。
登記費用
マンション売却では、必ず登記費用が必要になります。
不動産を売買した時や、相続や贈与で所有者を変更したりする際に必要な手続きのこと
登記費用には2種類あります。
表題部登記 | 所在・地番、地目・地積マンションの場合は敷地権の種類・割合など建物の名称 |
---|---|
権利部登記 | 不動産の権利関係の記載 甲区:所有者の住所・氏名・登記の目的・取得年月日 乙区:登記の目的・原因・権利者 |
表題部登記とは、土地の場合は所在、地目、地積など、建物の場合は、所在や建物の構造、種類、床面積等を表したものです。
一方、権利部登記は、所有権に関する登記や抵当権以外の権利に関する登記になります。
不動産売買で発生する登記費用には大きくわけて次の費用があります。
登録免許税 | 登記手続きのための国に納める税金税額は、土地や建物の評価額に税率をかけて求める |
---|---|
抵当権抹消 登記費用 | 不動産の住所を管轄する法務局に抹消手続きを取るための費用 |
所有権移転 登記費用 | 不動産の所有者の移転手続きを行うための費用 |
不動産売買時には登記費用や抵当権に関連する費用がかかります。
登録免許税や所有権移転登録費用がその例です。
抵当権は住宅ローンの担保であり、完済しない限り自動的には抹消されません。
売却時にはこれらの費用や抵当権の対応が重要です。
司法書士等への手続き費用
マンション売却に伴う司法書士への手続き費用は重要です。
自分で手続きをすることも可能ですが、複雑さや時間のかかり方から推奨されません。
具体的には、登録費用や抵当権の抹消手続きが挙げられます。
これらの手続きには専門的な知識と技術が必要であり、特に抵当権の抹消は非常に複雑です。
司法書士に依頼することでスムーズに進めることができますが、その際には報酬がかかります。
報酬額は依頼先によって異なり、一般的には1万円から10万円程度です。
良心的な司法書士事務所も存在するため、複数の司法書士に相談し、適切な依頼先を選ぶことが重要です。
マンション売却でよくある質問
マンション売却でよくある質問についてまとめました。
マンション売却でよく聞かれる質問は次の通りです。
- マンション売却の相場はどれくらいですか?
- 住宅ローンが残っていてもマンションを売却できますか?
- 住みながら販売することはできますか?
- マンション売約手続きはどれくらい時間がかかりますか?
以下で詳しく回答していきますので、マンション売却について気になることがある人は参考にしてみて下さい。
マンション売却の相場はどれくらいですか?
マンション売却の相場は、地域によって異なりますが、近年のマンション売却市場では右肩上がりとなっています。
国土交通省が公表している不動産価格指数によるとマンションの不動産価格指数は上昇中のようで、需要があるとみて良いでしょう。
ご自分が持っているマンションの相場はどれくらいかが知りたい場合は、不動産一括査定サイトを利用して相場を把握してみましょう。
住宅ローンが残っていてもマンションを売却できますか?
住宅ローンが残っている場合でもマンション売却はできます。
しかし、住宅ローンがどれだけ残っているかによって普通に売却できないこともあります。
住宅ローンが売却価格より少ない場合(アンダーローン)は特に問題ありませんが、売却価格より多い場合(オーバーローン)は特別な手続きをしなければなりません。
住宅ローンが残っている場合は、マンション売却との金額の関係を確認しましょう。
住みながら販売することはできますか?
現在のマンションに住みながら販売することは可能です。
この場合、売却するマンションと次に住むための住居とを同時に進めなければならないため、計画性を持って取り組んだ方が良いでしょう。
この他に、売却物件の内覧を行う際は、内覧者の希望日程に合わせるようにしておきましょう。
内覧では、住む時のイメージを伝えられやすい場でもあります。
現状、そのマンションに住んでいるからこその魅力を存分に伝える場でもあります。
住みながら販売できる最大の魅力点になるので、ぜひアピールしていきましょう。
マンション売却手続きはどれくらい時間がかかりますか?
マンションの売却手続きまで約6ヶ月〜1年弱かかるとみておきましょう。
価格査定から媒介契約までおよそ1ヶ月〜2ヶ月ほどかかります。
その後、売却活動となりますが、買主が決まるまで時間がかかることもあります。
いつまでに売却を決めるかを逆算しながら、前もって動くことが大切です。
もし、なかなか売却が決まらない場合は、販売価格を見直すことが大切です。
まとめ
本記事ではマンション売却の流れから費用、売却段階における注意点などをご紹介しました。
マンション売却は、売買契約ができるまでにいくつかの段階を経て行われます。
注意すべきなのは、相場を把握しながら売却価格を設定することです。
また、内覧が行われることもありますので、内覧でどれだけおすすめできる物件かをアピールすることが売却につながるポイントになります。
なかなか売れなかったり、内覧までに至らないなどの問題が出てきた場合は、もう一度、売却価格を見直す必要があるかもしれません。
効率よく納得のいくマンション売却を行うように心がけていきましょう。